unsteady diary
riko



 丸4年という歳月に

年次だけが上がっていく。
昇格…という名ばかりの、重荷が圧し掛かる。
「おめでとう」なんて言われても、困ってしまうだけ。
そんなこんなで来月から社会人5年目です。



学生時代、5年以上前にお会いした女性が、確かそのくらいの年齢で。
すごく“おとな”に見えた。
イバラの道を、はだしで歩いていた。
短い時間のなかで。
あこがれるとか、共鳴するとか、反発するとか、思いつく限りの影響を受けたと思う。
そのひとの言葉で、文章で、泣いて、笑って、嬉しくて、かなしくて。
きれいなひとだった。
すてきなひとだった。
うっとうしいくらい、たぶん“人”として好きだったんだろうと思う。
それだけに、自分が勝手に傷ついてしまうことが怖かったくらいで。


たぶん。
私にとってなれたらいいなと思っていた“おとな”の女性だった。
いろんな枷を感じていて、それを恥じずに生きられるひと。
少なくとも私の目にはそう映った。


社会人暦としては、実は過去のそのひとを超えてしまうところへ行こうとしている。
そのことが恐ろしい。
私だって、なにも変わっていないとは言わないけれども。
それなりにがんばってきたけれども。
同じイバラの道でも、わたしは足に合わない靴を履いて歩いてきた気がする。
それはそれで痛かったけれども。


あのころあこがれた“あのひと”に少しでも近づけているだろうか。

2006年03月31日(金)
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