unsteady diary
riko



 オンラインショッピング考

最近、ネットオークションというものに参加するようになりました。
基本的に「石橋を叩いて叩いて叩き壊した挙句、やっぱり渡らなくて正解だったと納得する」性格をしているので、ネット上での様々なやり取りには慎重な方だったのですが、今はすっかり箍が外れたようになってます。

その多くは、必要ないものだと思うのですが。
評判を聞いたり、雑誌を見たり、実物を見たり、そんなこんなで欲しくなるんですね。その分、最近は本やCDの質が下がったために買う数が抑えられているし、自分が使った金額を見直せるので、メリットもあるのだけれど。

オークションを見るようになって思ったこと。
定価で買うということは、ある意味時間を買っているのではないか、と。
欲しいと思った時に、目の前に品物があって、即座に手に入れる。
無駄がないですよね。
確かにオークションでは、入手経路が限られるものや、安く買える機会でもなければ一生手を出せなかっただろう憧れの逸品にも手が届く、交通費を省けるなどの点で、メリットも多いのですが。
定価であっても、目の前でモノに触れてその場で決断してすることの意味も、考えさせられます。

例えばオンラインブックストア。
この本、と決めて注文するにはとても便利。
探し回る手間も省ける。
でも、現実での本屋さんは、絶対になくなりはしないと思う。
ふらふらと入る、手に取ってページをめくるときの、
新しい紙の手触り、指を切りそうなページの角。
重み、インクの匂い。
その中での、新しい本との出会い。
化粧品も同じかなあ。
実際に並んでいるところで選ぶワクワクには代えられない気がします。

とは言っても、実際には行動力がないので、オンラインであれこれ済ませられるのは魅力的なんですが。
ますます引きこもりになるような…。
かなり引きこもっても、死なない程度には生きられるところが、
ネット社会のイタさでしょうか。

2002年03月12日(火)
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