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■ 氷上の
今回のフィギュアスケートは、個人的にはヤグディンにもっていかれた感じ。 ヤグディンを突然知ったわけじゃないけれど、今回は特に惹きつけられた。 素人目にも完璧な、バランスのとれた演技。 演技力ばっちりで、更にキャンデロロにはない安定感と高い技術力がある。 ジャンプするたびにハラハラしなくて済む分、落ち着いて見ていられた。(笑)
完璧もいいけれど、気まぐれで破天荒な滑りが恋しくなって、 久しぶりにキャンデロロのファンサイトで昔のフォトなど見てみたり。 キャンデロロとは、フランス出身で御年30歳、日本のおば様方に圧倒的な人気がある、お茶目でダンディーなプロフィギュアスケーター。 ちょっと露出したがりなところも、この人なら許せてしまうのよね。 いかにも肉体の誇示をしたい男性の嫌らしさがなくて、 むしろ愛嬌があって、やんちゃな感じがするからかな。
完全に好きになるきっかけは、ダルタニアンだった。 (でもあのお色気過剰っぷりは、純情なダルタニアンではなく、色男でちょっとまぬけなポルトスだと思うけど。) いまだに忘れられない、筋肉質の身体から繰り出される軽快なステップと、生き生きとした表情。 本当に楽しそうに滑っていた。 見てる側まで楽しくなるほどだった。 点数をつけられないエキシビジョンが一番楽しい選手だよね、ホント。 なにをやらかしてくれるか、はらはらどきどき。
舞台が氷の上だというだけで、彼はスポーツ選手というより役者だと思う。 それは恵まれた容姿のおかげもあるだろうけど、仕草や表情などの演技から生まれる色気がなければ、外見だけでは絶対惚れてないもの。
しかし長野オリンピックを境にプロに転向してしまったので、 めったにテレビで見られなくなったのが残念。 しかも、さすがに6年も経てば体重が重くなるのか、(脇腹が…汗) 動きにキレがない気がする。 30歳という年齢もあるだろうけれど、 また心底エンターテイナーな彼の滑りが見たい。 生で見たら鼻血でぶっ倒れそうな程カッコいいやつを。
2002年02月15日(金)
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