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■ ジェットストリーム
古いカセットテープを処理したくて、とりあえず中身を確かめ始めたのはいいけれど、すごく昔のものばかりで、懐かしくて捨てられなくなってしまった。 カセットって、MDみたいに一曲一曲区切っていないから、 突然別の局や番組に切り替わったりして、びっくり箱みたい。
嬉しかったのは、「ジェットストリーム」の小野田さんの放送が残っていたこと。母は亡くなられた城達也さん(グレゴリー・ペックの吹き替えで有名)が好きだったそうで、2代目小野田さんの声には違和感があると言っていたけれど、私にとってのジェットストリームは、この人の声に尽きるので。 深みのある、ビロードっぽい声で、わざとらしい気障なところも、許せてしまうくらいには好きだった。(笑) ナイトキャップみたいなプログラムだったと思う。 音楽も、私好みの渋い選曲で、よくテープにとって聴いていた。 深夜なのに、これを聴き終わると、必ず旅に行きたくなるのよね。 某飛行機会社の策略に乗せられているのは悔しいけれど、 いろんな土地にまつわる話、美味しい食べ物など、これで知ったようなもの。
だが、数年前に番組がリニューアルされてしまった。 女性がフライトアテンダントとして、ゲストとトークをしながら旅行気分を味わうというものらしいのだけど、声フェチにとってこの女性の職業しゃべり(イベントコンパニオンなどをやり慣れてる人に多い、不自然な抑揚の、女らしいしゃべり方)が耳について、聴くのを止めてしまった。 毎日聞いていたわけではないけれど、 ふと思い出してラジオをつけると変わらずそこにある優しい時間が、 私はすごく好きだったな。
そういえば明日は「プライベート・ライアン」放映日。 映画館で見たときは、理不尽さに涙が止まらなくて、 帰りの電車のなかでも思い出し泣きをして、友人を困らせたっけ。 それだけに「タイタニック」のように視聴率のために吹き替えなんてされるなら絶対見ないぞ、と決めてたので、一応調べてみた。 トム・ハンクスは最近ずっと彼を当ててる“おはー”の山寺さんなのね。 せっかく長いのを放送するんだから、他のキャストもそれぞれ違和感がないといいけど。(この映画は脇がすごくよかったので)
たかが吹き替え、されど吹き替え。 ビデオを借りるときは字幕版を選ぶ私も、 テレビ放送まで、等しく字幕になればいいとは思わない。
なぜって、字幕スーパー版は、自発的にレンタル屋や映画館に足を運ばなければ見ることが出来ないから。 オトナたちが、今そこまでしても見たいと思うのは、子供の頃にテレビなどで気軽に映画に触れて、楽しいことを知ったからじゃないのかな。 初めから難しい漢字ばかりの本が読めないように、 ちいさな子供に、難しい単語や漢字だらけの字幕なんて馴染めないだろう。 そもそも、外国語をしゃべっている役者に、感情移入をできるだろうか。 だから、字幕オンリーにしてしまうなら、家族そろって同じ映画に同じタイミングで笑ったり泣いたりすることがしにくくなるんじゃないかと思うのよね。一部のコアな映画ファン以外、なんとなく見る人も減っちゃうだろうし。 私も、ちいさい頃は、本当に外国の役者さんが日本語をしゃべってると思って見てた1人なので、余計にそう思うのかな。
いっそテレビ欄にでも投書してみるか。(爆)
2002年02月09日(土)
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