ビー玉日記
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2005年06月03日(金)  The truth I haven't known yet

この世で一番大切な人を失っていく感覚を、この先何度か味わう時が来るだろう。
今はまだ本当にその問題に直面したことの無い私が想像するその感覚は、砂のように体の一部が崩れていくような感じだ。
だけど現実はきっともっとリアルで、どんなに勇気のある人でも逃げ出したくなるほどのただの苦しみでしかないだろう。
そして逆に全てを置いて暗闇に吸い込まれていく立場だったら、どれだけ心細く、悔しいだろう。
人間はどんな苦しみにも耐えられるようにできているんだろうか。


清水寺に籠もって願をかけている時に、わざわざ御使いの者をよこしていただいたお手紙。
唐の国の赤っぽい紙に、草書で、
「山近き入相の鐘の声ごとに恋ふる心の数は知るらむ
(山の方の日没の鐘の音を聞くたびに何度あなたを恋しく想っていることか知っているくせに)
随分長居しているのね」
と書かせていらっしゃる。
失礼にあたらないようなよい紙も持ち合わせていない旅行だったので、紫の蓮の花びらに返事を書いてお送りした。
(「枕草子」"清水に籠りたりしに")

夜もすがら契りしことを忘れずば恋ひん涙の色ぞゆかしき
しる人もなき別路に今はとてこころぼそくも急ぎたつかな
烟とも雲ともならぬ身なりとも草葉の露をそれとながめよ
(三條西家本「栄華物語」上巻・岩波文庫)


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