ビー玉日記
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2001年04月14日(土)  13日の金曜日(後編)

お昼休みが終わって席に戻ると、隣の席の人が、私宛ての電話を受けたと言う。
午前中電話をしてきたAさんだった。

休憩中だと伝えると、じゃあいつ戻るかと訊くので、14時には戻ると答えたそうだ。
私がちゃんと担当者に伝えていないと思っているみたいだ。

私はあの電話の直後に会話の詳細を書いたメモを消費者相談の担当のDさんの机の上に置いた。
赤ペンで「要注意」と書いて。

私の部署のEさんにもこの電話のことは話して、これはDさんにお任せした方がよいということになっていた。
Eさんは「クレーマーか、これだね」と頬に人差し指で筋を入れた。
(ちなみにクレーマーというのはダスティン・ホフマンではなく、クレームをつけるのが趣味の方々のことである)

くぅ、早く帰ってきてぇ、Dさん!

私は電話の音が怖くて、他で電話が鳴る度びくびくしていた。
事情を知った周囲の人たちは、電話をとるよと言ってくれた。
ありがとうございます。(;;)

14時までに電話は1度あり、Eさんが代わりにとってくれて、私が席を離れていることと話を担当者に通していることを伝えてくれた。

そして14時きっかりに再び電話が鳴った。

私は少し離れたところにいたのだけど、生憎誰も席にいなかったのでどきどきしながら電話の元にいったら、取る前に切れてしまった。
だけど、Aさんに違いなかった。

もう一刻の猶予も待てない気がして(会社的にも)、私はDさんの席までもう一度行ってみた。

Dさんは帰ってきていた!

「メモ、見ました」
私より20年はキャリアがあると思われる、落ち着いたオトナの女性のDさんは、にっこり笑った。
「ちょうど今、当時の担当営業の方に確認しようと思っていたのよ」

「気をつけてください。恐喝みたいな感じがして……」
「これかしら」
DさんはEさんと同じ仕種をして、うなずいた。
「ごめんなさいね。怖い思いをさせちゃって」

決して私のようにまごついたりせず。
動じることなく。
これくらいなんてことないのよ、って感じだった。
何年働いたら私はここまでの境地に達することができるのだろう。

私はホッとして席に戻った。
その後私の所にあの男性からかかってくることはなかった。

仕事が落ち着いた頃、どうにも気になってDさんにメールを送った。

――さっきの件、大丈夫でしょうか……。
Dさん、頼もしいです。 \(^^)

Dさんからの返信。

――ご心配ありがとうございます。
時間はかかると思いますが、解決していきます。

やっぱり難航しているのだ。
だけど、Dさんならきっと解決できるはず。
早くいい方向に向かいますように。


Dさんは、どれほどの問題を解決してきたのだろう。
お客様からの苦情を受けるという仕事は大変な仕事だと思う。
時々そんなものの一部を受けることがあるが、取り次ぐだけだって決して気分のいいものではない。
私だったらそれら全てを感情的にならずに応対するなんて無理だし、ストレスがたまって胃に穴が開くこと必至だ。(本来、電話自体が苦手)


はあ。仕事が遅くなってお稽古はキャンセルになるし。なんて日だ。


(注)文中、Aさんは関西弁で話していましたが、私はそれを正確に思い出せないので標準語になってます。


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