| ビー玉日記 | きのう もくじ あした |
2001年04月13日(金) 13日の金曜日 今日から出張で留守だった上司が戻るというので、やっぱり13日の金曜日かもなぁ、なーんてちょっと憂鬱に思ってたら、災難は意外な形でやってきた。 お昼も近い頃、関西訛りの男性(推定年齢50〜70歳)から電話がかかってきた。 「はい、○○社です」 「もしもし。大阪のAといいますが」 「お世話になっております」 「今大阪でそちらの展示会をやっておられますね」 「はい」(そのお問い合わせかな?) 「それでお電話したんですが」 「はい」(うん、そうだ。) 「古い話で恐縮だけども、198x年におたくの商品をいただいてね」 「……はい」(?) 「それは高さがxxセンチで、幅がxxセンチくらいの○×なんだけど」 ……云々。 要するにその人は、いただきものの商品が素人が見ても一目でわかる不良品だったけれど、それをくださった方の体裁に関わるので黙ってそのまま家でしまいこんでいたのだが、展示会をきっかけにそのことをふと思い出し、その商品の製造販売元である私の派遣先に電話をかけてきたのだった。 ちなみに私が現在派遣されている会社は、一応有名な△というブランドの会社である。(一応というのは私がブランド音痴だから……。笑) 本来そういうクレームとか一般客の質問の電話は私の部署の管轄ではなく、そういうものを受けた場合は担当者に回すことになっている。 ただ、その展示会は私の部署が関わっている仕事のため、最初にそれを言われて判断がつきにくかったのだ。 そして、その時に限って担当者が不在だった。 その男性は、話上手とは言えなかった。 回りくどくて、何度か同じことを繰り返して言う。 または(後で考えれば)意図的にそういう話し方をしていたのかもしれない。 とにかく私は誰かに代わってもらうきっかけを失ったまま、その人が何を言おうとしているのかを探りながらただ相槌を打っていた。 「△ともあろうものがこんなものを売ってしまっていいのかと思ってね」 そんな言葉も出てきた。 ともかく彼の話からわかったことは、遠い昔に不良品をいただいた、ということだけで、彼が何を望んでいるのか、ただ頷くだけではまったくわからなかった。 3分、5分、10分……。 いい加減気が滅入る。 「それで、こちらとしてはどうしたらよろしいのでしょうか?」 私は、男性が一通り話し終えたと思ったところで、そう尋ねた。 弁償して欲しい、というのか。 他の商品と取り替えろと? それは特注品で今はもう作っていないし、社内にストックがあるとも思えない。 今ある中で同等のものと替えるということもあるんだろうか。 彼は言った。 「さあ、どうしましょうね?」 その言葉を聞いた時、これは恐喝ではないか、と思った。 たぶん私の直感ははずれていない。 こういう時のカンは不思議とよく当たるのだ。 「申し訳ないのですが、私はこちらに派遣されているものなので、ご返答しかねます。担当の者にお伝えして、こちらからお電話を差し上げるということでもよろしいでしょうか?」 それでいい、と言うので、電話番号を聞く。 彼は再び自分の名前を名乗り、私の名前を訊いた。 電話を切ると、脱力感に襲われた。 昼休みまであと40分もある……。 (→長いので明日に続く) |
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