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 ドラゴンランス(6)天空の金竜/マーガレット・ワイス&トレイシー・ヒックマン

内容(「MARC」データベースより)
全世界5000万部ファンタジーの第1幕がついに完結! 連続する危機、意外な展開、驚くべき結末に、あなたは涙する。そしてはりめぐらされた伏線の数々が、今こそ明らかに! 1987〜88年刊「ドラゴンランス戦記」改題。


主な登場人物&主な種族


<6巻のまとめ>

ローラナを救うために、<暗黒の女王>の地ネラーカに赴いたタニスたちだが、この巻で老ドワーフのフリントは、心臓発作を起こしてこの世を去る。騎士スタームのように、名誉のうちに死んでいくものもあれば、フリントのように、突然去っていく者もいる。悲しみに沈む一行の中で、謎の魔術師フィズバンが、フリントの遺体を抱いて、聖なる地へと連れて行く。老体とは思えぬその行動に、フィズバンとは何者だろうかという疑問がさらに深まる。

ネラーカの町で、タニスらは敵に捕らえられてしまうが、タニスはキティアラに取り入ることで、敵の中に潜入する。すでにキティアラからは心が離れているタニスだが、それでも完全にとはいえない。このまま敵方に入ってしまえば、どんなに楽かという思いも否定できない。だが、今はローラナを助けることが最も大事なこと。タニスもその気持ちに気が付き始めた。けして裏切らない。何があっても信じていて欲しいと仲間に伝える。

いよいよ<暗黒の女王>に謁見するときが来て、タニスはキティアラに服従するという苦しい演技をする。いざローラナが女王に捧げられるというとき、タニスは行動する。もはやキティアラには従わず、どんなことがあってもローラナを助けると宣言する。このときに助けてくれたのは、誰あろうレイストリンであった。

そして、仲間の皆が、苦しい中を必死で戦い、敵を倒し、ローラナを助け出し、とうとう暗黒の女王も消え去り、ようやく世界に平和が訪れたかのように見える。だがキティアラは今も生き残り、次の機会を待っているし、ドラゴン軍も全て滅びたわけではない。強大な魔術師となったレイストリンの本当の目的も不明である。話はまだまだ続いていくのである。

最後に、タニスはローラナに愛を打ち明けるが、ローラナはすぐには承諾しない。昔、愛していると思ったのは、幼い恋心でしかなかったので、大人になった今、もう一度考えてみるという答えであった。タニスもそれを了承する。すでにエルフとのわだかまりは解けている。

もうひとつ、謎の魔法使い老フィズバンは何者であったのか。その答えがこの巻にある。彼は善の神パラダインであった。

2004年11月26日(金)
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