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 Dark Elf Trilogy : Sojourn (#3)/R.A. Salvatore

『The Dark Elf Trilogy: Homeland, Exile, Sojourn (Forgotten Realms)』
/R. A. Salvatore (著)
ペーパーバック: 808 p ; 出版社: Wizards of the Coast ; ISBN: 0786915889 ; Collectors 版 "Homeland", "Exile", "Sojourn" 巻 (2000/02/01)

※これは三作合本版。単独のものは以下。

『Sojourn (Forgotten Realms Novel: Dark Elf Trilogy)』
/R.A. Salvatore (著)
マスマーケット: 309 p ; 出版社: Wizards of the Coast ; ISBN: 1560760478 ; (1991/05/01)
内容(「MARC」データベースより)
邪悪な故郷をひとり脱走した心優しき少年ドリッズトと、危険な地下の荒野で出会った、各々が哀しみを背負った旅の仲間たちの友情と戦いの日々を描く、剣と魔法のファンタジー、完結編。こうして、ぼくの物語は終わる…。



1、2巻はたしかに、ゲーム的な感覚で、スピード感もあったのだが、3巻になってちょっと雰囲気が変わった。そもそも読み始めた時から、その世界観が『指輪物語』に似ているというか、真似てるのかなという感じがしていたのだが、3巻になるとちょっと変化して、『ホビットの冒険』の雰囲気も混じってくる。

物語そのものは「指輪」とは全然違うが、やはり地球上の異世界を描くと、どうしても「指輪」の「中つ国」のようになってしまうのだろうか。この物語の舞台となっている「フォーゴトン・レルム」とは、まさに「中つ国」のようなところなのだ。

しかも主人公は、ダークエルフとはいえ、エルフである。魔法も使える。そこにオークやドワーフ、ドラゴンやウァーグ(大狼)などの怪物が出てくるのだから、似てきても仕方がない。出てこないのは、ホビットぐらいかという感じ。名前なども非常によく似ているものがある。例えば、ドワーフが作った美しい金属を「ミスリル」といったりするのも、『指輪物語』と一緒だ。

さらに、3巻には人間が登場し、辺境の地を守って歩くレンジャー(野伏)まで出てくる。レンジャーと言えば、「指輪」ではアラゴルンに代表される、丈高き、高潔で寡黙なヒーロー達である。「ダークエルフ物語」でも、主人公のドリッズトが人間のレンジャーと心を通わせ、その人を師として人生を学んでいくので、いつの間にかレンジャーのようになっている。

ここまで来ると、ドリッズトはアラゴルンのイメージと重なり、非常に魅力的なキャラとなってくる。実はこの先、「アイス・ウインド・デイル」という物語があり、書かれたのはそちらのほうが先なのだが、物語的には「ダークエルフ」の続きとなる。

そこまで読みたい気持ちも出てきたけれど、とりあえず、ここで終了しておこう。せっかく集めたマキャモンが待っているし、読みかけの本もいくつもある。それに、<サマー・リーディング>用の本も、本棚から誘っている。でも、いつかまた、孤高の戦士ドリッズトに会いたいという気持ちは大いにある。

2004年07月29日(木)
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