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 となりのボーイフレンド (BOOK PLUS)/メグ・キャボット

カバーより
メルはNYのジャーナル誌のゴシップ欄記者。花の20代、なのにすてきな男ってなかなかいないご時世よね・・・。そんなある日、隣人のフリードランダー夫人が暴漢に襲われる事件が。昏睡状態で入院した夫人の変わりに、甥のマックスという有名な写真家が隣にやってくる。遊び人と名高い彼と、メルは早々に意気投合。なんとなく、恋の予感。でもマックスの悪い噂を心配するメル思いの仲間たちは大反対。みんなの不吉な予感が的中したのか、マックスがにせものという驚愕の事実が発覚!メルは怒りに燃えて、とんでもない暴挙をしでかすことに。NY中を混乱させての二人の恋の行方はどうなるの?そして夫人を襲った犯人は──。全編メールで紡がれる、現代版シンデレラ・ラブストーリー。


久々の「BOOK PLUS」だが、これは何と、中身が全部メール。メールが苦手な私は、これ全部メール形式で読むのか?と思ったら、げげっ!という感じ。でも、全部読むと決めた「BOOK PLUS」なのでしょうがない。

というわけでこの本は、横書きで左開き。作者は『プリンセス・ダイアリー』を書いたメグ・キャボットなので、まあ、面白いんだろうとは思っていたが、やはりそれなりに面白かった。逆に、メールだけでストーリーを追うことができ、それで小説が書けてしまうんだなと感心したりも。

これも、よくある「BJ系」の本と同様で、新聞社勤務の独身女性の恋愛話。友情に厚い女友だち、ゲイの友だち、ファッションとダイエットとセレブのゴシップ・・・などなど、他の「BJ系」の本と、ほとんど同じだ。ただ、それが全部メール形式で書かれているというのが珍しいのだろう。

今回の主人公メルには、あまり共感を抱かなかったが、メルの両親(メルはニューヨークにいるが、両親はイリノイ州だかに住んでいる)の的外れな心配というのが、私にも心当たりがあるだけに、笑える。

メルの相手は、大金持ちの家の息子で、ライバル新聞社に勤める、ナイスガイのジョン。そもそもいいやつなのに、とある嘘がバレて、二人の仲は壊れそうになるのだが、結局はハッピーエンド。田舎出の娘が掴んだシンデレラ物語といった感じ。

それにしても、この手の本の主人公って、なぜみんな新聞社とか雑誌社とか、マスコミに勤めているんだろう?それがいつも謎。

2004年06月12日(土)
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