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 サンタフェの裏切り/スチュアート・ウッズ

カバーより
ウォルフは独立映画プロデューサー。友人の監督といい感じのコンビを組み、ブロンドの妻は元女優。ある朝、ニューメキシコの朝日がアドービ煉瓦を染める頃、ウォルフは知った、自宅の客用寝室で、妻と監督とそして彼自身が、散弾銃で惨殺されたことを。生きている自分は今グランド・キャニオン。そして前夜の記憶がまるでない・・・。

※画像は原書 『Santa Fe Rules』


スチュアート・ウッズのミステリは、予想通りさらっと読み終えた。でも、これは翻訳が良くなかった。私はよく、会話部分がしっくりこないということを言ったりするが、会話部分がうんぬんとかという以前の問題で、日本語がおかしい。それに、レタスを「冷凍庫」に入れるか?アメリカではレタスは「冷凍庫」で保存するのだという事実があるとしたら、ぜひ教えて欲しい。

グランドキャニオンあたりの描写が良かったし、内容は面白かったが、二人姉妹だと思っていたのに、まるで三つ子のようによく似た三人姉妹だったというオチが、そりゃ都合が良すぎるだろうという感じだった。

それに主人公のウォルフは、今回の事件だけでなく、前の妻が自動車事故で死んだときにも、記憶を失くしている。今回の記憶喪失は説明されているが、前回のは全く説明がない。双方に共通項がないのだったら、前回の記憶喪失は、無駄な記述だったと思える。

ウッズは、個人的にはプレイボーイ探偵の<ストーン・バリントン>シリーズがいいかな。。。ちなみに、スチュアート・ウッズもサンタフェに住んでいるらしい。彼の本に出てくる主人公は、だいたいお金持ちが多いのだが、ウッズ自身も、お金持ち〜という感じ。

2004年05月30日(日)
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