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 Bootleg/Alex Shearer

boot・leg
━━ v., n., a. (酒類を)密売[密輸]する; 密売[密輸]品 ((酒類)); (レコードなどの)海賊盤; 密売[密輸]の.
boot・legger n. 密売[密輸]者

ある日、チョコレートをはじめとして、お菓子や砂糖や蜂蜜などなど、甘いものは一切禁止にするという政府からの命令が出た。これに反したものは厳罰に処すと。

お菓子が大好きな子供たちは、持っているお菓子を一気に口に詰め込む。でないと、チョコレート刑事(デカ?)に捕らえられ、大人なら刑務所、子供なら、どことも知れぬ再教育を受ける場所へと送られてしまうのだ。町の中にはいたるところにパトロールのバンが見回りをしており、たとえほんのカケラですら、持っていたら許されない。

なんと大げさな!というか、なぜお菓子や甘いものが禁止になってしまったんだろう?虫歯予防?実のところ、その理由がわからないのだ。とにかく「Good For You」党という政党になってから、そういうことになってしまったのだ。それからというもの、挨拶はこう言わなきゃいけない。

「Crunchy apples to you, comorades」
「Juicy oranges to you, citizen」
「Have a banana!」

これが正式な「Good For You」党の挨拶なのだ。(バカバカしい〜!)
他にテレビを見るには免許がいる。毎年更新しなければならないとか・・・。

甘いものが好きでない私は、お菓子が禁止されてもあまり弊害はないだろうと思うのだが、口の中にチョコレートを詰め込む場面は、逆に気持ちが悪くなった。それに、いろんなお菓子の名前が列挙されているのも、読んでるだけで太りそうだと思ったり。。。(^^;

「Bootleg」とは、つまりチョコレート禁止の法律をおかして、スマッジャーとハントリーの二人の少年が、チョコレートを密造するという話で、結局チョコレートがふんだんに出てくる。チョコレートが嫌いな私は、読んでいて気持ちが悪くなってしまって、なかなか先に進まない。

チョコレートなんか禁止になったって、チョコレートが嫌いな私には何の弊害もないので、法を犯して密造までする彼らの気持ちが全く理解できないため、食べられないなんてかわいそう!とは思えず、チョコレートなんてどうだっていいじゃないという感じになっている。

結局スマッジャーやハントリーほか、町の人々の革命(?)のおかげで、チョコ禁止法令はなくなり、それに協力したホームレスのブレイズ氏が「Chocolate and Freedom」という政党を結成し、首相にまでなって、めでたくチョコレートをおおっぴらに食べられるようになったというお話。私にとっては、「Chocolate and Freedom」なんて政党は悪夢なんだけど。。。

2004年02月12日(木)
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