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 ゾエトロープ [blanc] (B+)/フランシス・フォード・コッポラ(編)

内容(「MARC」データベースより)
新人作家を発掘し、映画の原作となる短編を産み出すために創刊された文芸誌『ゾエトロープ』の日本向けオリジナル傑作選第4弾。クオリティの高い短編小説8編を収録したスタイリッシュ小説集。



短編のアンソロジーは、全部が面白いということは絶対にないだろう。これもその例には漏れないと思う。ただ、ここから話題になる作家が出てくるのも事実だし、やはりコッポラの影響も大きいと思う。しかし自分としても、多少なりとも短編の読み方が前とは違ってきているとはいえ、コッポラの選ぶ短編が全ていいとも思わないし、毎回、なぜこれを入れたのかな?と疑問に思う作品もある。しかもこれは日本向けに編集し直されているので、面白い作品が抜けているかもしれないし、これを「ゾエトロープ」そのものとして捉えてしまうと、片手落ちだろう。

「ゾエトロープ」のオリジナルは、こちらのサイトで全て読める。
<Zoetrope All Story>

今回の日本版で気にいったものは、マーゴ・ラブ「物語の綴り方」、ジェニファー・イーガン「さようなら、僕の愛しいひと」、リック・バス「オガララ」あたりか。特にジェニファー・イーガンは、以前にもBOOK PLUSから『インヴィジブル・サーカス』という長編が出ていて、それは個人的に全然好きな作品ではなかったのだが、それに比べたらだいぶ良くなったという感じを受けた。

2004年01月24日(土)
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