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■ ライン・オブ・サイト/ジャック・ケリー
トマス・ピンチョンも認めた話題のハードボイルド作家、ついに日本上陸!!読めば読むほど加速する、ノンストップ、ハイスピードノベル。 隣家の人妻と恋に落ちた警官は、予想だにしなかった事件にまきこまれていく─。(カバーより)
いやあ、それほどでもないでしょう。たしかに冒頭の文章が退屈なので、読めば読むほど加速はしていくのだけれど、ハードボイルドにしてはセリフが決まってないし、もちろん訳のせいもあると思うけど、軟弱な感じも受ける。でも、内容は興味深いので、滞りなく読める。
最後にどんでん返しのまたどんでん返しという感じで、たしかにストーリーとしては面白い。でもやっぱり翻訳が・・・と思ったら、この本DHCの出版で、そこの翻訳学校の受講生だった人の訳だった。女性。
女性だからというのは言い訳にはならないが、やっぱりハードボイルドとしては、この訳は軟弱だ。会話が全て同じ調子なため、登場人物のキャラ(特に主人公)が引き立たず、もっと違う訳だったら、かなり面白い作品になっただろうと思うと非常に残念。
2003年04月11日(金)
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