|
|
■■■
■■
■ ベッカムに恋して(B+)/ナリンダー・ダミ
ジェスはサッカーとデヴィッド・ベッカムをこよなく愛するインド系の少女。両親には”サッカーなんて男のやること”といい顔をされず、公園でこっそりボールを蹴る毎日。そんなとき、ボーイッシュな美少女ジュールズと出会い、地元の女子サッカーチーム(ハウンズロー・ハリヤーズ)にスカウトされる。家族には内緒でチームに加わり、コーチのジョーの指導で練習を重ねるうち、ますますサッカーの魅力のとりこになってゆくジェス。ところが、家族に嘘がバレてしまい・・・。 ――カバーより
これはサクセスストーリー。サッカーに夢中なのに、学校の成績は一番。難なく希望大学にも合格するし、女子プロサッカーチームのあるアメリカにスカウトされて、アメリカの大学の奨学金までもらえることになる。その上、恋もバッチリ!こんな都合のいい話ってある?失敗したと言えるのは、たった1回のPKゴールだけなんてね。
何もかも手にいれちゃう人間なんて、ちょっと面白みがない。もちろん、そこに至るまでには、人種差別とか家族の問題とかいろいろ大変なこともあるんだけど、思いつづければ、何でも叶うってことなのかな?世の中そんな人ばかりじゃないでしょう。でも、部活に命を賭けてる高校生なんかには、素敵な話かも。
ちなみに原題は「Bend it Like Beckham」で、ベッカムのような「曲がるシュート―ベッカムスペシャル」を決めたいってこと。別にベッカムに恋してるわけじゃない。恋についてはまた別の人。ベッカムの名前を使えば・・・と言うのが見え見えだけど、ベッカム以外の名前では、売れないんだろうな。
こんなこと有りえない!などと突っ込みをいれなければ、さらっと読める面白い本ではある。一気に読了。
2003年04月03日(木)
|
|
|