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 バリー・トロッターと愚者のパロディ/マイケル・ガーバー

やはり日本語になると、こうなっちゃうのね・・・という感じで失望は消えなかった。原書は結構笑えたのに(全部読んではいないのだが)、パロディの翻訳の難しさというのを感じる。日本語にしてしまうと、面白さが激減。

パロディは原作を愛しているがゆえに書かれるものとしているが、この翻訳者は「ハリー・ポッター」をあまり読み込んでいないような気がする。パロディは、目や耳からも楽しむものだから、全く違う音や、字面になってしまうと、どうしても面白さを伝えるのは無理なんだろう。しかし、原作の雰囲気くらいは漂わせてほしいものだ。

でも、これは単なるパロディということではなく、「ひとつのブームを形成するもの全体(ブームを生み出す側とブームに踊らされる側)に対する風刺」ということで、最後のほうは、ほとんどハリウッド映画への批判という感じ。つまり、映画だけで騒いでいるのではなく、ちゃんと原作を読みなさいってことを言っているのだ。

にしても、どうしてパロディというと、エロ・グロになっちゃうんでしょうねえ。。。もう少し原作に忠実な(?)面白いパロディが書けないものだろうか?って、そんな面白いものを書いちゃったら、ローリングが速攻でお冠でしょうね。今出ているパロディは、原作には似ても似つかないので、問題にされてないだけなんだろうな。



2003年01月22日(水)
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