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■ 大いなる遺産(上)/チャールズ・ディケンズ
ディケンズの3大作品と言われるもののひとつだが、会話部分の翻訳に違和感があって、ちょっと苦戦。これは無理しても、原書にあたるべきではなかったろうか?
暗く、寒く、じめじめとした墓場から始まるこの物語。さまざまな出来事を経て、誰ともわからぬ人から遺産を相続するということになった孤児の主人公ピップ。いよいよ遺産を相続するためにロンドンに向かうピップだが、ずっと優しく接してくれた姉の夫ジョーをはじめ、これまで世話になった貧しい人たちを恥ずかしく思うようになる。
きれいな服を拵え、ロンドンへと向かったピップ。そこで今後世話になる人の息子のところでしばらく過ごす。テーブルマナーなどを注意されるが、それでも上流社会に入るうれしさが勝って、有頂天になる。上巻の最後の頃になって、やっと事が動き始めた。
登場人物それぞれが濃いキャラクターで、誰だっけ?と思っても、すぐ思いだせるほどなのはすごい。ディケンズのユーモアというのが、今ひとつはっきり掴めないのだが、感覚のせいなのか、翻訳のせいなのか、まだ定かではない。
2003年01月04日(土)
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