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■ メリー・アン・シングルトンの物語(3)ゴールデンゲート・パーク/アーミステッド・モーピン
この巻では、ガイアナ人民寺院の集団自殺という社会的事件を取り上げ、そこの指導者であったジョーンズがまだ生きていたという設定で、少々ミステリーがかった筋立てとなっている。そして、メリー・アン・シングルトンの結婚という出来事も!
この物語の中には魅力的な登場人物がたくさん出てくるのだが、メリー・アンの結婚相手は、その中でも個人的に虫の好かない男。やはりモーピンはゲイなのだろうか?ストレートの男の描写はいまいち魅力に欠ける。どうしてこの男と結婚したのかなあ?という感じなのだが、結婚に至るプロセスは書かれていない。もっとも、メリー・アンの周囲に、ストレートの男は、このブライアンくらいしかいないので、仕方がないと言えば仕方がないのかも。
そしてメリー・アンは、こういった小説につきものの、テレビレポーターとなる。だしかブリジット・ジョーンズもそうだった。しつこいようだが、書かれたのはこちらが先。ここまで設定が似てくると、やはりフィールディングのほうが、この物語を参考にしたのかも?という思いがする。
しかし決定的に違うのは、この物語は一貫してゲイの物語だということ。もちろんメリー・アンのようなストレートな関係もあるが、やはりメインはゲイの話。個人的には非常に面白いが、免疫のない人にはどうだろう?例えばゲイのマイケルの両親のように。。。
2002年08月09日(金)
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