ほうじ茶飲話【JOYWOW】
2006年04月07日(金)
節子伯母
老人ホームにいる伯母に会うため、遠出をする。 往復400kmほど運転したことになるだろうか。 伯父、伯母、従兄を乗せた車中の合計年齢250才、 平均年齢62.5才。ひさしぶりの最年少な自分に笑った。
今日まで独身を通してきた81才の伯母は、一年前に自らちゃっちゃと施設探しと手続きを済ませて、ホームに入所した。伯母の場合、月に一回程度、身元引受人である従兄家族が伯母に会いに行っているが、家族に入所手続きをされて入った人たちへの面会は、あまりないらしい。誤解を恐れずに言うなら、老人ホームはある種姥捨て山に近い。そのせいか、他人への面会人を見る入所者の方々の顔はどこかうつろだ。
身内自慢をしてしまうが、腰が悪くて杖を突いているものの、 伯母はあいかわらず美人でしゃんとしている。 今日、私たちの面会があると思うと胸が一杯で、朝ごはんも 昼ごはんも喉を通らなかったという。
別れ際にちっちゃくなった伯母をぎゅーっとHUGしたら「恥ずかしいよぉ(笑)、みんながねたむし」と、小声で囁く。車に乗り込み、表で目頭を押さえながら手を振る伯母にまた来るからねと、涙を隠して笑顔で応えた。胸の中に様々な思考が去来する中、伯母の笑顔に救われている自分に気がつく。 そんな春の一日。
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