ほうじ茶飲話【JOYWOW】
2005年08月07日(日)
美貌の青空
出演は市川右近、段治郎、春猿、ナビゲーターに古藤芳治、歌姫としてDo As Infinityの伴都美子。永遠の革命家チェ・ゲバラをモチーフに書き下ろされた売野雅勇の新作『美貌の青空』を観に行く。
過日のヤマトタケルで肩透かしをくらった一観客としては、 このリーディング劇にはあまり期待していなかった。 ところがなんと今回、汚名挽回どころか鳥肌が立つほどいいものをみせて貰った。役者うんぬんというより、たまたまこの舞台を通して、すばらしい話を心に刻ませてもらったというのが正しい感想だろう。(余談:歌姫はいなくてもよかったかな〜)
そもそもチェ・ゲバラがどこで何をしていたかぐらいは世間常識として知ってはいた。が、この人が何を目指し、どんな思いで39年間を生き、なぜ金銭や地位でなく最後まで一革命家にこだわって死んでいったのかまでは知る由もなかった。革命家がすばらしいかどうかは私にはわからないし、判断基準も持っていない。ただ、彼の信条に心を掴まれたのだ。
劇中のキーワードとして使われていた、 チェが子供たちにあてた最後の手紙の一節。 「世界のどこかで、誰かが、不正な目にあっていたなら こころに深く痛みを感じる人になりなさい。 それが、革命家の最も美しい資質です」 観劇前には私にもよくわからない言葉だった。 地球には億万の人生があり、この言葉をどう理解するかは 人の数だけ違いがあるはず。ただ、幸せになりたいという思いは みんないっしょなんだと信じさせてくれた舞台だった。
この日、お台場は暑かった。 ZEPP東京の空調は誰を冷やすつもりなのか冷蔵庫なみで、 観劇後のお客さん達はみなひとまわり小さくなっていた気がする。
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