ほうじ茶飲話【JOYWOW】
2003年07月02日(水)
そういう年齢
お題目唱えないと仏さんが怒る、とか、 お線香ぐらいあげないとバチがあたる、等々。 ご先祖様の供養を怠ると悪いことが起こるよと、 昔はさんざ祖母達に言われたものだった。
が、ご先祖様、仏様は怒ったりしないらしい。 それを証拠にお仏壇やお墓に供える花は、 すべて外向きに活けられている。 供えるというのであれば、仏さんの方向に向かって活けて 当然のはず。だが、参る人、子孫に美しい花を見てほしいという 仏様の慈しむ気持ちから、外向きに置かれているというのだ。 お線香も、仏様のためではなく、供える人に 芳しい香りを聞いてもらう(お香は「聞く」と表現する) ための作法のひとつ。煙いからお線香はいや、 というのはとんでもない罰当たりな意見ということになる。
なるほど!と妙に納得したお坊さんの話だった。 身近な人が仏さんになったからこそ、ひとつずつわかっていく 供養の意味合い。つくづく自分がそういう年齢に なったのだなと思いつつ・・・。
|