ほうじ茶飲話【JOYWOW】
2003年07月03日(木)
夏の音
夏になると聴きたくなる音楽。 何人かのミュージシャンがあげられるけれど、 日本に帰ってきてまた一人増えた。山下達郎。 NYにいた頃は、夏だからといって特別じゃなかったのに。
初めて彼の曲を聴いたのは、鉛筆デッサンを習いに行っていた アトリエでだった。先生は、油絵を描いている個性的な女性。 先生の知合いがフォーライフレコードにいて、 試聴版をどんどん送りつけてくるのだといっていた。 なかでも先生のお気に入りは山下達郎のLPで、 私のレッスン時間には、いつも彼のLPをかけてくれていた。 当時彼の「潮騒」という甘々な曲が流行っており、 まだ高校生の私には衝撃的なラブ・ソングで、 思わず赤面したどころか手が震えてしまって困った覚えがある(笑) 大学に合格して、その教室は辞めることにしたのだけれど、 先生からの合格祝いは、山下達郎のコンサートチケットだった。
あの頃から、声も曲調も変わらず、それでも古さを感じさせない。 外国や南の島で、彼の曲を聴きたいとは思わない。 日本の夏の湿度や匂いの中だからこそ、 無性に聞きたくなるのかもしれない。
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