へそおもい

2012年02月22日(水) 酋長と桃の花




堅いつぼみだった
桃の花が咲いた。

酋長も春の気配で
うれしそうだ。

冬の間は
上半身裸の酋長は
さぞかし寒いだろうにと
白黒模様の布をかけている。

この白黒模様
バリのお寺で
よくみかけるので

日本の雑貨さやんで
見つけた時に

あ、バリの布だ!

とおもって
かってしまった。


この布には

世界は
白と黒
陰と陽で
織りなされて
成り立っている

という意味がある。

バリでは
善なるバロンという神様と
悪なるランダという魔女が
永遠に戦い続ける
決着がつかない
というストーリーがある。

善も悪もなく
対極のふたつのものが
からみあったり
ぶつかったりして
すべてが
なりたっている
というイメージとして

わたしは
うけとる。



先日参加した
スウェットロッジセレモニーでは、
アメリカンインディアンは
二股の木を
いろんな儀式につかうと
きいた。


それは
陰と陽ふたつで
世界のバランスが
成り立っている
という意味があるそうだ。


どこも
智恵は
同じだ。



日本の現代の
生活の中にいると

陰は悪いように
扱われがちのように
感じる。


陽ばかりをみて
陰をおさえこんで
封じ込んで
しまうから

なにかの
バランスがくずれたり
みえないところで
陰が肥大化してしまったり
するのではないか。


ダメだといわれているもの
汚いもの
弱さ
不安
怖さ
不細工なもの
臭いもの
ヘンなもの



ぜんぶ
ひっくるめて
美しいということに
おもいをはせて

酋長と桃の花に
祈る朝です。



きょうは
新月だ。


 < pre  index  next >


はたさとみ [MAIL]

My追加