2011年11月30日(水) |
11月のおもいで① 天草~熊本の旅 |
11月19日
気持ちいいくらいの どしゃぶりの中 熊本に向かう。
悪天候で飛行機は遅れ 予定より2時間遅く 天草青年の家に到着。
もう暗くて みえないけれど 風にざわめく木々の向こうに 海の気配がする。
お世話になる スタッフの方々と一緒に お弁当を食べ ビールと焼酎を飲みながら 自己紹介と顔合わせ。
みんな 海と山に囲まれたこの場所で 自然と人にまみれながら 毎日仕事をしているからなのか
ぴかぴかと強く 発光しているような すてきな方々である。
ほろ酔いのまま 打ち合わせと リハーサル。
12時には ふとんにすべりこみ
風で木々がゆれる音が 波の音にきこえるなあ…と おもいながら ねむる。
11月20日

しほちゃんとふたり 朝の散歩にでる。
日の出前の空には 月が笑う。
下草にシダが わさわさ生えた森の中を あるく。
ひんやりとした空気 風が木々をゆらす音。
遠くに海がみえる。
眺めのいい広場にでると ふたりで裸足になって
海にむかって 太陽礼拝をした。

ライブは午前中。
子どもたちから おじいちゃんおばあちゃん 天草の老若男女の人たちの顔が みえる。
葦船のうたを うみの近くでうたえて うれしい。
丘のうたを 丘の上でうたえて うれしい。
ケモノちゃんを 海と山のちかくで いろんな人たちとともに できてうれしい。
へんてこ動きで おどるしほちゃん 笑うかお おどる子どもたち はずかしそうに うずうずする 子どもたち。
ありがたいなあ
ありがたさを かみしめながら うたをうたった。
ライブがおわって ほっとして
うどんや手作りのピザや おいしいクッキーや わたあめや おまつりのものを 堪能する。
おなかいっぱいで 海をながめてぼーっとしていたら
メンバーののむらくんが そこからみえる 格好いいカタチの岩山を指さして
「てっぺんまで20分でいけるんだって」 とおしえてくれる。
「いまからいこう」 「そうしよう!」
演奏したメンバー5人で 山にのぼることにした。

格好いい ピラミッドみたいな カタチの山。
想像よりも 急な岩場。
『引き返すのは危険なので 帰りはこの先の道を回ってください』
という看板がある。
下をみると お尻がきゅっとなるくらい コワイ。

こわー!
といいながら 無事にのぼった
てっぺんで 笛吹きの塚本さんが アンデスの笛を吹く。
岩と風と空と笛 ぴったりのシュチュエーション!
風に流されて 雲がたくさんやってきたので そろそろおりることにする。
帰り道は 美しい赤い模様のヘビに会ったり カラスの群れに出会ったり 本当にこの道で帰れるのか 不安になったりしながらも
なんとか青年の家に たどりつくことができた。
 帰りにみつけた ハートのもよう。
気がつけば もう夕方。
みなさんと おわかれして
今夜は しほちゃんのおうちへ。
車の中に夕陽がさす。
お祭りのあとの さみしい気持ちが やってくる。
*
温泉から帰ると すてきな宴会。
しほちゃんのおかあさんのお料理は ハートがこもっていて とっても美味しい。
畑でとれた栗のおつまみとか ふぐのフライとか さわらの焼いたのとか 自家製ラズベリー(だっけ?)のソースとか ぴかぴか野菜のサラダとか お刺身とか おでんとか ……他いろいろ!
カラフルな食卓を囲んで 目も口もお腹も足も カラダぜんぶが しあわせになる。
焼酎をたくさんのんで 楽器がでてきて うたをうたって
じゃあみんなで 歌える歌を…など やっていたら いつのまにか 歌声喫茶のよう。
その夜は しほちゃんの かわいいおへやで ねむる。
11月21日
朝早く しほちゃんのおうちをでる。
バタバタなスケジュールで 申し訳ない状況なのに
おかあさんは おにぎりとおでんのお弁当を 人数分もたせてくれる。
おとうさんの車で あさやけの天草の空の中を 駅まで走る。
ありがとう、天草。
ちょうど駅についたころに 海に太陽がのぼるのがみえる。
オレンジの光の中 なんだかゆめみたい。
みんなのことが ただただ近くに ぷかぷかういている 魂の仲間たちのように 感じる。
たくさんお世話になりました。 ありがとうございます。
おとうさんと 握手をして おわかれする。
胸の中に ぽたぽたと やさしい液体が きもちいい音をたてた。
ありがとう。
*
さて きょうは熊本観光。
レンタカーを借りて まずは 幣立神宮へ。
日本の神話の発祥の地と いわれているお宮だそうだ。
お参りをして 大きな木たちのたくさんいる森をあるく。
池があったり 光の模様がふしぎな場所があったり 気持ちが静かになる場所があったり
わたしは日本のこと まだまだあんまり知らないなあ もっと知りたいなあ もっと旅をしたいなあ とおもう。

頭から足の先まで 心の中から皮膚の表面まで きれいに洗われたような 心もちになって
次は阿蘇へ。
2年前に来た時は 阿蘇の火口をスルーして 押戸石という不思議な場所にいったので
今回はちゃんと 火口をみるのだ。
ぐるぐる道をおりたりのぼったり。 だんだん風景が壮大になってくる。
そうそう この壮大さは 阿蘇独特。
だんだん標高が高くなり だんだん草が少なくなり 火口に到着。
火口付近はマイナス1度。 硫黄の香り。

地球にあいた ふしぎな穴。
どこまでつながって いるのだろう。
 恐竜の卵?地底のイキモノの卵?
阿蘇の火口を眺めることができて 満足したわたしたちは お昼を食べる場所を探す。
車で走っていたら とてもすてきな湖が!
そこは有名な草千里という場所だった。
どうしてもあの湖にいきたい。 どうしても馬刺しが食べたい。 おみやげもかいたい。 おなかへった。
そこは みんなの欲望をみたす場所。
横のレストランで 馬刺しを食べ 定食を食べ お土産も買い
そして 草千里の真ん中の 湖へ向かう。
草千里には うまがいて ふんがたくさん。
 ふんのむこうに広がる 美しい景色!
丘にのぼると あちらにも湖がみえ 遠く遠くに海がみえ 空がひろがり
笛吹きの塚本さんが またもや笛をとりだし 吹き始める。
山と空と大地と湖と風と笛 こりゃまたすごい シュチュエーション!
そして わたしたちも
裸足になって 演奏することにする。
自分たちの ためだけに
ただ きもちよいために うたをうたう。
風とか空とか大地に とけてしまいたい 気持ちになる。

こういう場所で ライブをしたいな。
自然以外に なんにもない場所。
10人とか20人くらいで 輪になって みんなでおどったり うたったりしたいな。
そういうのが 好きだな。
いつか そういうの やろう。

阿蘇にお別れをつげて 温泉に入ったら
もう 飛行機の時間。
最後は ぎりぎり。
いつものごとく ぎりぎりで なんとか 間に合う。
天草~熊本の旅 ありがとう。
どんどん 熊本が 好きになる。
また いきたい 大地の場所。
*おまけ
回文の友がつくった 旅の間の回文です。
すごい!
今歌えた子、問いかけ、有明海と答えた。上手い!
寄るな。車エビ怯え、丸くなるよ。
みすみす見過ごす、ミス三角。(天草の最寄り駅が三角なのです)
よく焼きすぎナウシカ。しかし、うなぎ好き。焼くよ!
カルデラから出るか!
売ろ、試作。まあよいな?イヨ!天草四郎。
理屈の馬刺し。サバのつくり。 向かう子。より遠き天草見え、微笑み咲く間、秋音旅行、COME
勝手にのせちゃったけど よかったかなぁ?
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