耐え難くおしょしい。

 許さないとか許せない、とか、具体的にはどういう行動をとることをいうのだろう。
 許す、は多分現状維持だろうし。

 わたしは自分が耐え難い。
 耐えられない、といつも思うけれど。
 具体的にどういう行動をとれば「耐えない」ことになるのか。

 わたしがわたし自身を「耐えられない」と思うのは、無駄に高いプライドからくるのかも知れない。
 プライド…誇り?
 誇れるものなどなにひとつない。逆さに振っても出てきやしない。
 なのになにゆえ耐え難い。
 わたしはわたし自身が心底耐え難くおしょしい。
 忸怩たる思いを抱えて生きていくことが「耐える」→現状維持、ならば、「耐え難い」は、どうしたらいいのだろう。現状維持がいやなら。

 殺したいくらい、わたしは自分が嫌いだ。
 「生きていたくない」とか「疲れた」のでなく、自分を殺したい。いなくしてしまいたい。こんな人間。いらない。


 わたしは、あなたがわたしを世界につなぎとめているのだと思っていた。
 違う。
 わたしはまだ、少しあなたを見ていたいような気がして、それを口実にまだここにいる。
 あなたや、わたしをつなぎとめていると思うものたちはすべてわたしの妄想で、いつもわたしはフリーで。いつもどこへでも行ける。いつでもどこへでも行こう。憎悪するわたし自身を見なくて済むところへ。
 けど、その先が怖くて。
 いまよりましだとは思うけれど、やはり少し怖くて。
 世界に不満は(あまり)なく、ただわたしはわたし自身が耐えがたく苦手だし嫌いだし、わたし自身だからこそ逃れられなくて憎いと思う。
2007年10月24日(水)

メイテイノテイ / チドリアシ

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