海坂藩に行ってきた

 先週末は鶴岡に行ってきました。黒川能を観に。
 お能ははじめてで、実はだいぶん腰が引けていたのですが、いざ観てみると実に楽しい。するすると楽しませていただきました。
 神事のはずだけれどずいぶんエンターテインしているなあ、という印象。こういう表現が適切かどうかはわかりません。なにしろはじめてだし。
 舞いは円運動で踊りは跳躍なのだとなにかで読んだ。
 お能は演じるのでも踊るのでもなく「舞う」と云うらしい。
 それにしても謡の独特なこと。ウットリする。
 なにかに似ていると思った。成田山の護摩祈祷だ。本厄の年に祈祷してもらったきりなのでうろ覚えですが。でももっとずっとやさしくうるわしい。
 謡うたびに舞うたびに空気が震えるのを心地よく愉しんだ。
 ン〜なんでしょうね。とても浮世っぽい。俗っぽいというか、とても生々しく活き活きとしている。演目が「今生巴」「附子」「土蜘蛛」とどれも聞いたことのあるお話だったからでしょうかね。それともワタシが異邦人だから、或いは異邦人であることを意識しているからそんなふうに思えたのでしょうか。
 などと考えつつ。とにかく酒がウマー。
巴御前を舞われた方とお話をする機会がありました。すてきなおにいさんでしたー。ラブ。

 ひやも燗も甘酒もおいし。みなさんいい方。仙台に帰るのが悲しかったくらい。機会があればまたぜひ行きたい。お誘いくださった方に感謝。
 ああ、そういえば、ワタシは高校生くらいまで海坂藩が実在したと思っていたのでした。
2007年03月02日(金)

メイテイノテイ / チドリアシ

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