ぴょん吉は今日も元気

 いまの職場も早三ヶ月。
 何度かポカな発言をしたらすっかり「天然」のレッテルを貼られて不本意だけれど、月に一度は電車とホームの間に落ちて擦り傷を作るので反論できない。「天然」というより単にどじ。


 内側から胃壁に体当たりしてくるやつを、ワタシはぴょん吉と名づけた。
 なんのひねりもなし。
 ぴょん吉は今日も元気。ん〜痛い。
 日曜に小浜(仮名)から出頭要請も受けるも、ぴょん吉がこんな具合なのと諸事情により辞退。
 諸事情というか。
 単にひとに会いたくないだけなんですが。
 心配をかけまいとがんばるとまたつらいことになるのを、ワタシは体験的に知っているし、小浜たんもそこらへんは理解していると云う。ワタシが無理してもバレバレなのだと。敵わない。
 有難く甘える。
 ほかのひとなら、たぶんもっとうまく取り繕っているよな。
 甘えている。
 すまねえ。次は平日に会おうぞ。


 「心がない」「冷たい」と詰られて、「そーだよん。知らなかったの?」と開き直って、でもほんとうはそう思われたくなくて、取り繕って。
 なんなんだ。なんのためだ。だれのためになるんだ。
 心がなく冷たいのは動かしがたい事実だ。
 何度も繰り返した。
 そろそろ見切りをつけるべきだ。
 なにも考えず、衝動的に、損得勘定なしに、動きたい。
2006年10月30日(月)

メイテイノテイ / チドリアシ

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