憑かれる |
チネ・ラヴィータにて『甘い人生』(キム・ジウン/2005韓)を母上と。 もう一度『バッド・エデュケーション』観ようと思ったのにな。「韓流ブーム」に見事に溺れている母上の選択。 「ビョン様」はすてきでした。以上。
うそ。 雰囲気づくりもよくできていたし、アクションも見ごたえがあって楽しめました。 欲を云えば主人公の人生を狂わすヒロインに華というか、オーラがないのが残念かな。ないならないなりの何かが必要かと。 プロローグとエピローグがよかったな。
エピローグといえば『バッド・エデュケーション』のエピローグも忘れがたい。 最後に大きくクローズアップされる文字。様々な意味を持つその単語がすごく印象的だった。 やっぱりもう一度観たいなあ。 嗚呼、少し取り憑かれている…。 時々斯様にスルリと忍び込んできては暫し居座る映画があるのです。タイミングの所為なのか映画の(製作者の)為せる業なのか、或いはその両方か。憑かれている方はまるで判断できないのですが。困った困った。いつまで居座る気なのでせうか。 ともかく「ビョン様」目当ての母上に付き合うタイミングではなかったようです、いまは。否、悪い映画では決してないのですが。
文庫版「バッド・エデュケーション」(ソニーマガジンズ)を読みましたが、脚本を元にしたというコレは確かに映画そのままではあるのですが、うーむ、どこまでアルモドバルの意図が組み込まれているものやら。訳者の解釈に因るところも大きいような気がします。 そんなわけで少し疲れました。憑かれていると疲れます。
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2005年04月29日(金)
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