酔っ払い、ほぼ私信をダラダラと

 絶望しきれない人間の強さや弱さを、この頃考える。

 だが人間は永遠に墜ちぬくことはできないだろう。
 なぜなら人間の心は苦難に対して鋼鉄の如くではあり得ない。
 人間は可憐であり脆弱であり、それ故愚かなものであるが、墜ちぬくためには弱すぎる。


 坂口安吾の「堕落論」より。
 「墜ちぬくためには弱すぎる」、か。
 墜ちぬかないのは、強いのか弱いのか。
 自分の理性が恨めしい。
 墜ちぬかないおいらは、強いのか弱いのか。
 強さであり、弱さである。が、弱さであると同時に強さでもある。
 墜ちぬくのは、やはり怖い。
 怖いから、墜ちぬかない。
 一歩手前で踏ん張る。
 「墜ちぬくためには弱すぎる」、か。
 だからといって、なんの救いにもならないけどな!


 私はヘーキです。たぶん、ヘーキな人間なのです。
 それで、たぶんいいのだろうと思う。
 色々天秤にかけた挙句、ヘーキであろうと選択したし。
 天秤にかけるくらいには、理性が働いていたのだろうとも思う。
 「墜ちぬくためには弱すぎる」?
 ケッコウじゃないの、と。
 土俵際でうっちゃってやりますヨ、私は。
 案外タフだと思うのです。
 だって怖いもん。土俵の外は。
 焦がれる一方で、羨ましく思う一方で、
 それでたぶんいいのだろうと思うのです。私は。
 選択したから。あとは結果を出していくだけ。
 私のへこみは大抵自分自身に起因しているのだ。


 でもきみはね。
 かけるべきことばが見つからない、みつかったとしても伝わらないであろう悲しさ。虚しさ。其処へ行きたいと思うきみの気持ち。
 でも私は、きみのそういうカンカクを、大事にしたほがいいと思うけれどね。これは勝手な私の感傷、否、干渉、だな。
 それでもそばにいれたらと、そばに寄り添えることは、できると私は確信しているのだけれどね。絶望云々が、あってもなくても。一緒に居られることは、できると思うのだけれどね。
 心からエールを送る。
 あの蹴り殺して肉ミンチにしてやりたいくらいの男にもネ。
2005年01月30日(日)

メイテイノテイ / チドリアシ

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