眠れるわけないっつの

 購入後しばらく放置していたゲルギエフの「春の祭典」を、昨夜遅くうっかり聴いてしまった。冒頭のファゴットソロから「ア」と思ったのだけれど…時既に遅し。ついに一睡もできずに朝を迎える。
 最近は終電の常連になりつつある残業三昧で、日曜も当然朝から仕事。夜更かししているバアイじゃない。
 なのになのに。
 CDを止めて電気を消して目を閉じても聴こえるのだ。
 ファゴットが、クラリネットが、弦のピチカートが、金管楽器が、ティンパニーが。コントロールされた、寄せては返す波のような変拍子の美しさ。その熱の飛沫。ビリビリくる。肌に、内臓に。
 眠れるわけないっつの。


 スクリャービンもこの上なく素晴らしい。
 ゲルギエフって、やっぱすげーのナ。
 なんか鬼門、なんですよね、このヒト。勿論いい意味で。



 ストラヴィンスキー「春の祭典」/スクリャービン交響曲第四番「法悦の詩」
(ワレリー・ゲルギエフ指揮キーロフ歌劇場管弦楽団)
2004年08月22日(日)

メイテイノテイ / チドリアシ

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