アチコチからアレコレと

 思えば日曜からその予兆はあったのだけれど、ヘッドホンからの音で漸く気付いた。どうも左耳の聞えが悪い。というか、ほとんど聞えていない。
 子供の頃から耳が弱く、風邪をひいたりすると鼻よりも先に耳が「ぐずる」のだけれど、今回は単に体力がおちてるということなのでしょうか。

 そんなこんなで月曜は耳鼻科で午前中を潰してしまい、午後はそれを取り戻すのにひと苦労したのですが、もらった抗生物質が効いているのかいないのか、今日も相変わらず聞えが悪く集中力に欠け、恒例というか条件反射というか、例によって自分のなかからの「幻想交響曲」のフレーズを追ってみたりしてぼんやりと。またもや残業です。

 それにしても電車は便利ですネ。
 仙台市内に住んでいたときは、21時台の「終バス」に悪態をついたりもしたのですが、終電は24時直前まである。ヤホー。
 それでも飲んだときのことを考えると、タクシーで深夜料金込み二千円強で帰ることができる市内のほうが、やはり便利といえば便利。
 まあ正体をなくすほど飲まなければいいだけの話ですが。



 さて、久々に行った学生の頃からお世話になっている耳鼻科では、古参らしき看護婦サンに「久し振りだねー」などと声をかけられたりも。学生時代の被扶養者用の保険証は通称名で、現在のそれは本名なのだけれど、当時制服(チマチョゴリ)で通っていたせいもあってか、よく覚えられていたようです。

 保険証といえば、母上をワタシの扶養に入れる手続は思ったより難航しています。
 母上とワタシの姓が違うこともあって続柄を証明するのはいつも苦労します。外国人登録済証明書は同居家族や世帯主としては記載されても、続柄を証明するには至らないらしく、原票の原本証明をもらわなくてはいけない。

 更に父上の死亡を証明する書類も必要になるですが、何しろ亡くなって十数年経っているので、こっちは原票にも記載されず。
 これはもう「国」から取り寄せるしかない。

 日本人なら戸籍謄本一通で済む話なのですが、どうにも煩雑ですね。
 ニューカマーなら本国から戸籍謄本を取り寄せるという手もあるらしいけれど、オールドカマーでしかも三世ともなると、本国にも戸籍はない(あるのはじいさんまでで、じいさんとの続柄を証明するのにまた「国」からイロイロと取り寄せる必要がある)。
 「ないはずないでショ」と軽ぅく云われても、ないもんはない。

 こんなときに、「ザイニチ」の不確かな境遇をヒシヒシと実感します。

 取り敢えず受理はしてもらったものの、まだまだアチコチからアレコレと取り寄せなくてはならない書類があり、ああ、もう、めんどくせー。
2004年03月23日(火)

メイテイノテイ / チドリアシ

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