友人と別れてホームに入ると、突然視界がブレた。
 やばいと思ったときには、大抵もう遅い。
 貧血だ。冷たい汗が体を伝う。
 こみ上げる嘔吐感を堪える。
 倒れるようにベンチに座った。

 電車を数本見送った頃に落ち付いた。
 二時間が過ぎていた。


 浅い眠りの果てに覚醒した。
 このところよく眠れない。
 寝酒は逆効果なのだと聞いてやめた。
 重力、重力、重力がひどく重い。


 残業が続くのは珍しくないけれど、ここまで疲労を自覚したことはなかった。

 マズイ。
 仕事の仕方を変えなくては。
2003年10月18日(土)

メイテイノテイ / チドリアシ

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