空色の明日
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2017年05月14日(日) 10年越しの出会い

ご近所づきあいというのは難しい。
特に私のように家に全然いなくて
子供もいなくてとにかく町のコミュニティとの接点が
ほぼ皆無な人間にとっては
唯一ご近所と会話するのは自治会のお仕事のときくらい。

自治会では年に2回共同溝のお掃除があって
その時にいつもご挨拶だけになっている
ご近所さんと少しだけたくさん喋れる機会があるのと
何年かに1回、自治会の組長が回ってくるので
その時に配布物とか会費の集金とかで訪問するのが
本当に唯一のコミュニティへの参加。

今年は組長です。8年ぶりに。
で、これまた何年かに1回しか行かない自治会館へ
お掃除用のごみ袋をもらいに土曜日(唯一私が行ける日)に
行ってきました。
するとです、対応にカウンターに出てくれた人が
なんと高校の同級生kちゃんだったのです。

ここの引っ越してきた10年前、ちょうど高校の何周年かで
同窓会名簿が更新されてそれを見ていると同じ町内に
kちゃんの名前を発見しました。
故郷を離れたこの町に同級生がいるなんて。
でも、なかなかに大きなこの町のどこかにいるkちゃん。
そして、この町との接点が住んでる以外全くない私。

出会えるはずもなく10年。
それが!!!まさか自治会館で。
おそるおそるkちゃんだよね?と声をかけたら
「わー」ってなってしばし近況を語り合いました。
まさか、こんな町で会えるなんてー!と。

kちゃんは7年前から自治会館の事務員をしてるそうで
私が前回自治会館に行ったのは前回組長だった8年前。
ニアミスでした。
しかも、2週間前、自治会から連絡事項があって電話があったのですが
それも実は彼女からの電話でした。
確かにいま思えば、あの元気でハキハキした喋り方はkちゃんでした。

こんな町の中でも10年出会えない人もいるのだから
人との出会いというものは、本当に運命的なものなんだと思います。

kちゃんから「この町のことならなんでも聞いて」と言ってもらえて
頼もしい気持ちで帰ってきた10年越しの出会いでした。


安藤みかげ