紫
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上高地に昼過ぎに着きました。
昼ごはんに作ってもらった大きなおにぎりを食べて、重いザックを担ぎました。
これから3時間。
今宵の寝床「横尾キャンプ場」まで、てくてく歩きます。
予報に反して天気は晴れに近い曇り。
自然と足取りが軽くなります。
河童橋からは見事に穂高連峰が惜しげもなくその姿を現せています。
あした、登る予定の山はまだ見えません。
見えないだけにますます憧憬の念が増していきます。
まだ、歩き慣れたとはいえない道ですが、2年ぶりに歩く横尾までの道のりを楽しみながら、帰りのことをなるべく考えないようにして、梓川をさかのぼります。
明神岳のふもとの明神池を過ぎ、小説「氷壁」に登場する徳沢で休憩。
それから横尾。
ふぅ、疲れた。
テントを立てて、とりあえずビールで乾杯。
夕飯に作った鍋をつつき、明日の山について語り合います。
あした、私たちは槍ヶ岳に登ります。
山に登る者なら誰もが憧れる山。
その「穂先」と呼ばれるとんがった山のてっぺんに何があるのか。
槍ヶ岳から見える穂高はいったいどんな形をしているのか。
期待に胸を膨らませながら、明日、晴れますように。
おやすみ。
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