紫
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2008年08月27日(水) |
横尾から槍ヶ岳山荘、そして山頂へ |
朝、4時に起床。
適当に朝食をすませて、5時半に横尾キャンプ場を出発しました。
テント撤収に時間がかかり、予定より30分遅れましたが、ま、誤差の範囲です。
よしとしましょう。
今日は、槍ヶ岳山荘を目指します。
山小屋泊なので、荷物も最小限に減らしました。
減らしたといっても、適度な重さが肩にくいこみます。
しばらくはあまり起伏の激しくない山道を歩きます。
起伏は激しくないけれと、昨日の上高地から横尾までの足の疲れが残っているのがわかります。
明らかにトレーニング不足。
今さら反省しても仕方がないので、自分の足を信じて一生懸命に歩きます。
途中、槍見河原から見えた槍ヶ岳の山容にも力をつけられ、また歩きます。
少し道が登ってきたところにある槍沢ロッヂで食べたきゅうりと、そこから見える槍の姿にも元気をつけられ、また歩きます。
そう、歩くしかないのです。
歩かないと、頂上には着きません。
ババ平のキャンプ場を過ぎ、大曲を越したあたりから、槍ヶ岳への別ルートである東鎌尾根の西岳がひょっこりと顔を出しました。
いつか、あのルートから槍ヶ岳を目指したい。
今回の槍ヶ岳登山の言い出しっぺは、途中からどんどん、どんどんとペースが落ちてきました。
ペースはどんなに遅くなってもいいから、山荘まではがんばってほしい。
そして、それはどの時点だったのでしょう。
水場を少し過ぎたところで、槍ヶ岳の山頂がひょっこりと顔を出しました。
その姿に再び元気をつけられて、昼休憩。
言いだしっぺさんは、どうも体調がすぐれない様子。
やっぱり、いきなり「槍」は無理があったのかも……。
ふと思ったけれど、今となっては仕方がありません。
ここまでくれば、山頂をめざすのみ、です。
さっきまで晴れていた山頂には、うっすらとガスが上がってきます。
そして、私の歩調も遅くなります。
最後のつづら折りの道をふらふらになりながらも、なんとか山荘にたどり着きました。
ふぅ。よかった。
ここまで来ることができただけでも、満足です。
言い出しっぺさんは、どうやら高山病にかかっていた様子。
今日の登頂はあきらめて、山小屋で寝ていてもらうことになりました。
まあ、明日がある!
そして、残りの4人で山頂へ。
岩のニガテな私は、まさに手取り足取りで山頂への道を進んで行きました。
そして、3180メートル。
すっかりガスが上がってきてしまい、あまりいい景色とは言えなかったけれど、でも、ここは山頂。
槍ヶ岳の山頂です。
その夜は、山の夜らしく、早々に寝ました。
心配なのは、高山病の様子。
一晩寝たら、すっかりよくなっていますように。
おやすみ。
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