椰子の実日記【JOYWOW】
2003年08月18日(月)
acceptance
一週間後に迫った大阪産業創造館の公開セミナーは 200名以上のお申し込みを戴き、現在キャンセル待ち のにぎわいで、ありがたいことだ。感謝。
さて、準備はというと、実はスライドが一枚も できていない。ぎりぎりまで発酵させるこのやりかた はバンドで身についてしまった身体感覚だ。仕事と 全く関係ないことに時間を費やしたりしている。
昨日もそんな中、映画を観た。 『チョコレート』(2001年)。日本公開当時、似た タイトルの洒脱な映画『ショコラ』との連想からか、 あるたばこメーカーが「大人のおしゃれな映画」テイストの コラボレーション・プロモーションをした。代官山 オフィス近所のカフェへ、宣伝用のカードが大量に 置いてあったりした。ところが、中身は。 重い、のである。お子様では理解できない重さだ。 この映画のテーマを一言でいうと、
acceptance(受け入れること)
だ。
人生、自分の裁量でチョイスできる選択肢が多ければ 多いほどハッピーな気分になる(本当にハッピー かどうかは別として)が、歩くうちチョイスがどんどん減って いく。減って減って減って、最後、「これしかない」 「このほかにチョイスするものがない」 どんづまりまで行ってしまうことがある。あるいは 意に反し流されてしまうことがある。
映画の主人公二人の男女も、そのような「どんづまり」 に行き着く。そこで観客が見るのは、二人の acceptanceのありようなのだ。
この映画はけっして甘い甘いラブストーリーではない。 人生のacceptanceをじっくり味わいたい人が、時間を かけて反芻していくべき純文学作品なのである。
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