椰子の実日記【JOYWOW】
2003年04月23日(水)
パーミション・マーケティング
たいていのマーケティング担当者が陥りやすいあやまちの 最後のものは、彼らの作る広告が、あたかも人気コンテスト の「作品」みたいに考えられてしまう、という点である。 オフィス中をねりあるき、守衛さんにまで「どう? カッコ いい?」と尋ね、額に入れて壁に麗々しく飾る。「効果のある」 広告ではなく、「カッコいい」広告に走りがちになってしまう のだ。どうしてこうなってしまったのか。 『USAトゥデイ』にはコマーシャル批評が掲載されている(コ マーシャルの批評だなんて、信じられない気がするが)。 まあたしかに、人々はコマーシャルについて話題にすることも ある。スーパーボウルの試合中継番組のあと、あの企業の広告 は長いばかりで退屈だとか、別の企業のはカッコいいとか。 ----------------------------------------------------- 以上は私の意見ではなく、セス・ゴーディン『パーミション・ マーケティング』(拙訳・翔泳社)の引用です。99年、既に セスはこのようなことを言っていました。日本の医療現場でも パーミション・マーケティングが話題に出始めたようで、 当初ネットビジネスの理論的背景として論じられることの 多かったパーミション・マーケティングがようやく、ビジネス のOSとして語られるようになり、喜んでいます。
それにしても、広告業界はいまだセスが無駄だからやめろと 言っている無意味な広告を繰り返しています。 パーミション・マーケティングについて知らないはずは ないのですが。
それはそうと; 広告を見たから、買いに走った、という体験、あなたは 何回ありますか? おっと、昨今はサラ金のCMばかり だから、広告の指示通り借金して犬を買ったら、あとで 犬と一緒に「くぅーん」と泣く羽目になりますね。
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