2003年03月20日(木)
丸山真男氏の『現代政治の思想と行動』所収論文に「現実主義の陥穽」があります。太平洋戦争突入直前の日本で「戦争反対」を言うと「現実を見ろ。これでも戦争はしないというのか」という論法にて相手をねじふせるやりかたが横行した。つまり、理想ばかり並べるな、現実を見よ、地に足をつけろ、というわけです。21世紀日本の首相はそれすら言わない「ボキャ貧」で、もっと始末におえませんが。