椰子の実日記【JOYWOW】
2003年03月13日(木)
貨幣博物館
東洋経済新報社でのアポにまだ時間があったのでふと見回すと 貨幣博物館 があることを発見しました。こんな博物館があることなど、まるで 知らなかったのですが、博物館好きとしては放っておけません。
重厚なドアの向こうには、愛想のいい警備員さんがいて、気持ちよく 出迎えてくれました。
展示物は、貨幣の発祥から、現代まで、実物のお金とそのエピソード が時代順に丁寧に勉強できるようになっています。 教科書でしか見たことのなかった「和同開珎」、大判、小判、びた銭 (びた一文、まけらんねえや、というときの『びた』はここから)、 などを見て、感激しました。大判は、一枚いちまい、手書きで 書いていたということも、初めて知りました。
それにしても、こんな建物に収まる、人類が作り出した貨幣で、 これまでの歴史は動いてきたのだし、戦争の発端も作られて きたのだ、と思うと、呆然としました。喜怒哀楽も、すべて、 この人造物がまきおこす営みなのだと。
ドイツの哲学者ジンメルに『貨幣の哲学』という著作があります。 大学時代、その講義を受けたことありますが、よくわからなかった。 いまなら、学ぶことができるような気がします。読んでみよう。
ところで、お札って、「日本銀行券」というのを、ご存知でした? あらためて手元のお札を見てみると、たしかにそう書いてあります。
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