椰子の実日記【JOYWOW】
2003年02月05日(水)
だし汁
それがどんなジャンルであれ、「表現者」の表現には その人のあるいてきた道が「だし汁」となってしみて います。この年齢になって、ようやく本当に理解でき るようになりました。
いまフジ子・へミングの『La Campanella』の音と 一緒に部屋にいるのですが、彼女の人生を知るにつれ、 音が立体的に、五感を伴って身体に入ってきます。 「瞬間芸」のような天才のひらめきより、よく煮込んだ シチューのような味わいをもった表現が、明日のための 力をくれる。そんな気がします。
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