椰子の実日記【JOYWOW】
2003年01月17日(金)
人間サイズ
スーパー歌舞伎『新・三国志』の脚本を書いた演劇家の 横内謙介氏が21世紀のキィワードは「人間サイズ」だと おっしゃっています。
デジタル革命は人間が体験したことのない全く新しい 世界をもたらします。映画のCG、パソコン、携帯電話 などの「してくれること」は、人間の手足の延長だった 従来の道具(ペン、印刷機など)を超えています。 当然そこにビジネスチャンスや人間の可能性を広げる ポテンシャルもあるのですが、ダークな部分も当然 あって、それが「人間サイズを超えてしまった」。 人間サイズを超えたということは、即ち身体性を 失ったことです。 横内さんは演劇の可能性を、「人間サイズ」にみてい ます。 同感です。舞台の上と観客とが同じ空気を共有し、 「気の飛ばし合い」をすることで一つの律動感を 得る。 「人間サイズ」、この言葉は、ビジネスの世界 でも充分吟味しなければならないと思います。
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