虹色過多想い
2005年10月01日(土)  瞬間を紡いでゆけば永遠に近づける

9月27日の13ヶ月目の記念日には会えなかった恋人と、4日遅れの記念日デート。
大好きな【ろまん亭】に行ってケーキを食べて、藻岩山の麓からあかりが灯り始めた街を見渡した。
晩ご飯は円山の【アグリオ1979】でパスタとピザを食べて、車を大分走らせてモエレ沼公園へ。

ずっとずっと夜のモエレ沼公園に行ってみたかったんだ。
霧がたくさんで、思ったより星は見えなかったけど、これはこれで幻想的だねって言いながら、寒くなり始めた秋の公園をお散歩した。
ガラスのピラミッド内でFMラジオの公開放送をやっていたらしくって、ピラミッドの中はたくさんの人がいたはずなのに、公園はしんとしていた。
もっとライトアップされてるかと思ったんだけど、ただの公園だもんね。
ついていない外灯だってたくさんあって、真っ暗で怖いくらいだった。
どこもよく見えなくって、去年行った遊具がある場所には辿り着けなかったし。

そんな静かな公園で、映画の再会のシーンみたいな遊びをして、恋人に向かって走っていって、抱きついた。
飛びついて恋人の首に腕を回すと、あたしを抱き上げてぐるぐると回してくれた。
自分の体が宙に浮いて、足が風を切っているのがわかる瞬間ってすごく不思議だった。
未知の世界。
降ろしてもらって、また手を繋いで歩いて、「今あたし、世界で1番幸せだと思う」って笑った。
幸せだねって笑って、恋人も微笑み返してくれると、なんだかもうその瞬間が全てな気がしてしまう。
そうしてその瞬間が永遠になることを望んでしまったりしてしまうの。
瞬間は決して永遠になれないのに。

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