街中がいい匂いのする季節です。 青くて、スカッとしていて、時々むっとして、歌いたくなる。 ガーデニングブームのおかげで、この季節、藤のほかにも、蔓草の花のいい匂いがする。ジャスミンとか、蔓薔薇。夏はあちこちで、天使のラッパ=ダチュラが花盛りですね。どうして、蔓草って、草花にくらべて匂いが強いんだろう。 そういえば、草花より、木の花のほうが、概して匂いが強いですね。なんだろう。種を残すぞ!の一念が強いのかしら。生き残って大人になる率も少なそうだしね。
鼻歌というものは、意識していないので、二度と思い出すこともない、と思っていた たいして流行もしなかった、けれどわりと好きだった歌謡曲なんかがふいに口から飛び出したりします。んで、そのことを日記に書こうとするともう思い出せなかったり。
少しでも半そでになったりするともう口では海の歌を歌っていたりして、東京の夏は長くて肉体的に辛いんだけれど、頭の中では永遠に憧れの短い惜しむべき、待ち焦がれるシーズンなのかも。 恋のうたは、年中無休ですが、夏が近づくと、これまた終わった、真剣だったからこそ終わっても後悔しない、そんな恋の歌を口ずさんでいたりして、鼻歌は季節を先取りする、というのがわたしの実感です。
鼻歌には、思いを込める瞬間がない分、すごく素直に、「憧れ」がでてくるように思います。郷愁よりむしろ、少し先のこと。来ないかもしれない、自分でも待ち望んでいるのかもわからない未来。 ま、他人の鼻歌傾向は知りませんが。
このところ、夜の散歩のお供は、「椰子の実」となぜかバッハの「シャコンヌ」
また夏がくる。
夜の散歩は危険なのかもしれませんが、大事なのは気合です。 絶対に自分に凶事をよせつけない、という気合。同時にいつでもなんでも来ちゃったものは受け入れる気合。 隙のない女、とよく言われます。
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