痒痛 ☆ 日記 
お酒と音楽と変人と。菫色の日々。

2003年05月21日(水) 裸足

たいてい歩きはじめて20分ほどで、世の中すべてのものから見捨てられた気持ちになるわけですよ。
電車なくなっちゃった、ときですね。
でも、はじめはいける気がするので、どんどこ位置を確認せずに進むのです。
曲がり角もどんどこ曲がってしまう。
で、経験上20分ほど歩いたところで、ふと
「ここはどこなのか?」
「いえに近づいているのだろうか?」
「なぜ、こんな夜中に一人で知らない街をあるいているのか?」
「誰が悪いのか?」
こういう疑問で頭がいっぱいになることがわかっています。
このときに、コンビ二の明かりがあったりすると、一段と泥沼にハマリマス。
アイスを買ったり肉まんを買ったり、本日発売の雑誌を立ち読みしたり、まだ
「いける」気になってしまうからです。
泥酔していても基本は「なにものかに意地を張っている馬鹿な自分」をどこかで意識していますから、店員さんに、ここはどこですか?と聞いたりはしない。
で、決して引き返したりはしない。ゆえにまた、20分近く、泣きたくなってくるまでどんどこ歩いてしまうわけです。

ものすごく 辛くなると携帯で電話をかけたりします。で、たいてい誰もでないわけ。ちょうど電車が動くまえの超真夜中でありますし、本気で心配して車で迎えにくるような、宅電にはかけない。そうですね、3コールくらい鳴らしておしまい。
それでも十分迷惑か。ごめんなさい。
ここで惨め感・見捨てられた感がまたぐっと増す。

毎回言ってますが もうやめます。っていうか終電で帰ります。
昨晩は雨がふっていましたね。そしてヒールの踵が痛かった。?どちらかというと痛かったのはつま先かな?1時間ほど水戸黄門主題歌をうたいながら半べそで歩いていたけど、こんな夜中の住宅街どうせ誰も通りかからん!、と途中からくつを脱いで歩きました。裸足はひさしぶりだったけど、実によく地面をつかんでくれる。それで、調子があがってまた20分ほど歩いてしまい、しかし
”環七”の表示がみえた途端に目がさめました。
ズバっと靴をはいて、スラッとタクシーをとめ、財布にあった残金の100円手前の料金までで「ここでいいです」と車をおり、運転手さんの「お疲れ様でした」の声には「おやすみなさい」と返し、さっそうと一本奥の道へと入っていくふりをして、また25分ほど歩きました。ああ、あと、千円あったらよかったんだけど。

なんどもなんども繰り返している。好きなのかも。いつも歩き始めは意気揚揚としていい気分なんだけど。20分後にね、迷子、足痛い、恨みます、魔法がつかえないものか、なぜこんな目に・・・ぐるぐるぐるぐる

みじめな自分に酔うのは気持ちのいいものですが、20分で肉体の苦がそれを凌駕するのですね。

そうそう。目がさめると なんだか足の裏がすべすべしていました。


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