痒痛 ☆ 日記 
お酒と音楽と変人と。菫色の日々。

2003年02月12日(水) 兎と亀

何度か事故にあったり、たくさんのお金を警察に納めたりして、いまではスッカリ安全ドライバーのわたしです。
「あおるなあ。どうぞ先にいってください。ば〜か。」
というのがもっぱらの運転態度です。
そうなると、車のお尻をみていることが多いわけで、後姿というものは人でも車でも カッコヨサ・マヌケップリ をありありと映し出してしまうものですね。
本人は決してみることはできないけれども。

後から悔やむから後悔というのだ。使い古されたことばですが。
でも、
しまった
とか、
これは危ないかなあ
という気持ちは伝達速度がおそいです。理性による判断だからかな。脳にたっするのがゆっくりなの。
それに比べて
いっちゃえ
とか、
このやろうなめんな
という気持ちは早いのね。感情だからねえ。アドレナリンどばっと。即→脳。

で、手足は脳からくる信号に順番にしたがって動くと。

運転中は脳フル回転で、瞬時に 判断 判断 だから、きた信号にとっさにしたがっちゃうのかも。たくさんのひとがハンドルを握るとひとが変わるけど、そういうひとは時間があれば、つまり日常では先にぐっと上がってきた感情をおさえて大人としてふるまっているのでしょう。

いままでみた愉快なドライバーさんは、やはり普通の感覚のひとではないのでしょう。運転中でも感情先走りタイプではないように思います。

すごく大型のベンツが38km/hペースを守って4号線を走っていて、そこは40km/h制限の道だったので、2km/h余裕を持たせたのでしょう。この時わたしはあと1点で免停だったので、40km/hジャストで左車線を走しり、一瞬横に並んですいっとベンツを追い抜いたので(駅伝の追い抜きのようでした)、たぶん38km/hくらいだったのだと思われます。そうこのベンツのおばさんは中央車線を走っていたのですよ。真後ろの車は懸命に長いこと右車線に移ろうと、ちらちら車の鼻先を何度も動かすんだけど、もっと手前の車は、なにゆえかしらねど中央車線がつまっていることは分かっているので、じゃんじゃん右に移ってガンガン走り抜けていくので、彼に首をはさめる隙はないのです。
おばさんの車は1千万くらいするようなベンツでした。

もう一人は若いカップルでした。

スクーターで走っているとドンドン車に抜かれていきます。
まあね、いいの。都内の道だと、たいてい次の信号で追いつくからね。
たまにトコトコ路肩に寄せて健気に走っているわたしをワザと
「邪魔だ」
とばかりに肩先すれすれに寄せて抜いていく馬鹿野郎もいますが、次の信号でトコトコ追いついて停止線で横にとまったりすると、ここぞとばかりにドライバーの顔をみてやります。二輪車の停止線が車用より前にあるときは振り向いて、メットのフェイスガードを持ち上げてじっくりと
「コロスキカ!」
という気持ちをこめてみてやります。
ほとんどの奴は一瞬の、「うぜえんだよ」という感情に動かされあとからの「やばい、ひっかかったら危なかったな」という判断が追いついたころなので、気まずそうに目をそらします。
この話をすると危ないからやめろと言われちゃうんだけど、そうかもね。でも本当に危なそうなのは、次の信号で横になったりしないから。ぶっちぎって先にいってるからね。

愉快なカップルはそういうのではないです。
たまたまその道はずっと停止線が横断歩道よりかなり手前に引いてあったのです。
そして人通りのないまっすぐな道なのに、やけに信号が長いのです。
運転手である、カップルの彼は、きっちり停止線でとまるんだけど、ふと見ると、
10cmくらいずつ ズル ズルズル と前に進んでいるのです。ほんとにチョビットづつ。
まっすぐな道で、信号が青になるたびに彼はビューンとわたしを抜いていくんだけど、また次の信号でもわたしが追いつく。またズルズル ビューン 追いつく ズルズル。しまいに何回目かにはズルズルしすぎて信号機の真下までいってしまい、当然、死角にはいってしまった信号が青に変わったことも見えず、後ろの車にクラクションを鳴らされていました。笑った。

こういう彼氏とつきあうのってどういう女の子なんだろう、と助手席を覗いたけど、彼女は終始、身体を横にしてドライバー君を向いていたので顔はみれなかった。

小心。
愛すべきもの。


 もどる  もくじ  すすむ


ITCH [HOMEPAGE]

My追加