| 2003年01月23日(木) |
召し上がれって飯あがれなんだぜ、知ってた奥さん? |
やっぱり、彦市はイヤな奴だったぜ。(彦一はまちがいでした) そしてなんと、吉四六さんも同じくらいイヤな奴だったのでした。 おまけになんと、全国に同じくらいイヤな奴は、彦七さん、吉五さん、是市さん、吉右衛門さん、万六さん、半七さん・・・ と沢山いたんだよ。
ああもう とんち名人に愛すべき人はいない。 これが、研究結果です。
小ズルくて、働くの嫌いで、頭がまわり、ヒトの揚げ足をとり、ケチで、執念深くて、復讐心が強くて、法の手がまわらないように動くのがうまい。
そういう奴なんです、とんち名人って! なんとなく、貧しくて、愚かで、上昇できないサダメの昔の庶民の中で、頭をつかって、権威や支配層をギャフンといわせて、ふ〜胸がすくね、ってなことを漠然とイメージしていたとんち名人ですが、違いました。 こいつらは、全部自分がまわりの馬鹿どもと同じように働くなんて、っへっ! という思いの元に、持てるところから掠め取り、決してひとにわけず、しかもみせびらかす、そんな奴らなのでした。
子供向けのギャフンで終わらせるようなとんち話は巧みに偽善ちっくに繕っていたけれど、イヤな匂いは隠せなかったね。 長い長い、とんち話への、うさんくさい・・・という疑惑に終止符が打ててよかった。これはねえ、想像するに、昔のひとも、 「はあ、いつでもどこにでも頭のいい奴ってのはいるもんだよ、うらやましいやら、でもどう思うよ?」 という苦笑い話だったのではないかと思いまする。だって、とんち話ってとんち名人がその後どうなった(その後は長者になって安楽に暮らしました、とか、長者の娘と仕合わせに暮らしたとな、めでたし。みたいな)の著述というか語りがないんだもん。興味はその出来事というかトリックで、主人公の肉付けは最初の説明文(頭がよくて怠け者でとか)だけなの。新本格派ミステリーみたいね。
ながながお付き合いありがとうございました。とんち話はもうおしまい。 でも昔話はまだ、つづくかも。 どうして、カニの爪にはちょびっと毛がはえているのか、ついに知ったわたしです。
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