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2004年06月09日(水) わずかな指の震えさえもバレる

ひきつづき、ハープの話題です。

携帯のムービー機能で自分の演奏をチェックするのはいいんですが、
さすがに音質が散々であまりに悲しいので、少しでもいい音で録れないもんだろうかと考えていて…
思い出した、大昔のラジカセの録音機能を。
今のコンポにマイクはついてないし、パソコンにはマイク端子すらない。
だからって機材なんて揃えるほどお金かけたくない。
とにかく携帯の録音機能より音質がよけりゃ何でもいい。
…と、いうわけで、私が小学校の頃愛用していたラジカセを出して来ました。
とはいえ、ラジオの感度が抜群で、民放のテレビ番組の音を全て拾えるという、
今となってはある意味レアなラジカセで、父がラジオをたびたび聞いているので未だに現役。

それを、拝借してきて、早速スイッチオン。
録音できるかどうかも怪しい…と思って試してみたら、
…お、とれてるじゃん!

いや…なんか、大昔の映画の音声みたいだけど…
突然音がとっぱずれる、アレ。

きっと内部が汚れてるんだろう、と思ってカセット部分を覗いてみたら
おそろしいくらいに綿ゴミが詰まってたので、綿棒でお掃除。
とれる、とれる、なんだかワタアメ状態。
灰色のワタアメが大量に収穫できたところで、気をとりなおし、録音本番。

何度か録音して気が済んだので、現在使用中のコンポの方で再生してみた。
それが、年代物であることを考えても、なかなかの音質。エライぞ。
当然、生音に比べると「うーん」という音質ではあります。高音の抜けるような音が消えちゃってるぶん。
でも演奏チェックには、充分。

そしてふと、さるアマチュアハーパーさんの演奏を久々に聞いてみた。
私と同じハープで、同じ曲を演奏しているので、条件はほぼ一緒。

…で、驚いた。
その方の音と、私の音は、まったくもって、同じハープかと疑うほど違う。
その方はひとつひとつの音を大切に優しく弾くタイプで、
私は感情にまかせてジャカジャンと弾く傾向が強いので、
面白いくらいに違いました。当たり前かもしれないけど。

弦楽器、特に指で直接触れるこのハープという楽器は、
より、奏者の感情がモロに出やすい楽器だとつくづく思う。
それはより聞き手に奏者の意図が伝わりやすいことであるからとても良んだけど、同じくらいにデメリットもある。
つまり、ごまかしが全然通用しないということ。
そりゃ、他の楽器もそうです。だけどハープはたとえば指が震えただけで音が出る。
次の音に迷って、軽く指がこすれただけで「キュィ」と言う。
ピアノ以上に指の運びに気を遣うなーと、思いました。

自分のヘッポコな演奏を聞いた後だと、プロの演奏がますます天上の音に思えます…

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