うちのパソコンは今年の夏、ついに修理にだされ、HDをごっそり交換するという可哀想な自体になっちゃいましてねぇ。バックアップデータをいろいろ戻したのですが、なんせMO5枚にちりぢりに入ってるからなにがなんだか…いまだに手をつけてないものとか…すでにどこいったかわからないファイルとか…でも必要性を感じないってことは別にバックアップもいらなかったのかな、なんて！つぅわけで、いろんなものがブチこまれたMOを見ていたら、昔つれづれに書いたファイルが発見されました。そんで、とりあえずといっちゃぁなんなのですが、あんまりにもDailyをお休みしすぎなので、今年の８月９日に記述されたやつをのっけちゃいます。これぞ業界用語で「やりくり」ってやつっすね！いやー役に立った。駄文もとっときゃなんかの役には立つもんだなぁ！
　というわけで、以下2000年8月のみぅこむの消息です。お読みください。

　私は、なにか悪いものに憑かれたんじゃないかというくらい、ここ数週間体調不良が続きっぱなしである。というより、みぅこむの生態として、夏に弱い。胃腸が弱って、吐き気、下痢などの付加症状がオンパレードして、最終的にダウンするのがお決まりのパターンだ。毎年分かっていながらも繰り返すのが情けない。だがみぅこむは基本的に楽観的人間なので、この毎年やってくる症状を、一年経つとぽかーんと忘れている。そして一年後、再び徴候があらわれると「なんでだろ、なんでだろ！」と不思議に思い、そうこうしているうちに悪化し、寝込んで初めて「あっ、毎年来るアレか！」と分かる、楽観的と言うより馬鹿じゃないかというくらいのお気楽人間だ。とりあえずみぅこむの生態を理解していただいたところで、ここからが本題。
　今年は、付加症状になんと「耳不調」までがパックされて、とってもお得！そんなこと言ってる場合じゃないよ。そうそう、みぅこむの生態その２。耳がいわゆるネバネバした耳あかの出る体質で、こういう人はワキガの症状がでやすいそうなんだが、みぅこむはワキガの方は大丈夫。そんな話じゃない。ネバネバした耳あかがでるのはあんまりいいことじゃないらしい。耳の病気にもなりやすいのでは。そういった心配が元からあるので、朝起きて右耳がおかしいことに気付いた時には、かなり動揺した。不思議な現象だった。車の走ってくる音が、左耳では聞こえないかすかな音もしっかり拾ってくる。いらないよそんなもん。しかも耳の穴にフィルターをかけられたかのようなこもった感じと、音が耳の中で膨張する感じ。静かな状況だったらまだ我慢できるんだが、これがテレビの音とか話し声なんかと重なるとたまらない！耳の中で武道館ライブされている感じ。分かる？たっまんないでしょ？そして時間の経過と共に、無事であったはずの左耳までもが侵されてきた。右耳がぼやーんとした感じなのに対して、左耳は音が大きく聞こえ過ぎる。特に人の声が大きく聞こえ過ぎてひどい。私は完全に困った。や、やばい。こりゃ耳鼻科行くしかないぞ。しぶしぶ準備をしていると「帰りにパン買ってきて」とお金を渡された。みぅこむの家族も楽観的なのである。
　バスで２０分、そこから歩いて５、６分。小さな耳鼻科は診療開始からまだ３０分だというのに下は赤ちゃんから上はお年寄りまで、たくさんの人でごったがえしていた。私は再び苦痛にさらされることになった…。赤ちゃんの泣き声。これがまた、高音に敏感な左耳にジャストミートしてくる。低音部に敏感な右耳は子どもが壁をドンドコ叩く音をくまなく拾って鳴り響いている。ウォイ！耳鼻科なんだから、耳、休めさせくれっ！そんなみぅこむに関係なく、子どもは騒ぎ、赤ちゃんは泣き、じいさんは笑っている。これなら外にいた方がましだ、と思ったけど、みぅこむは耐えたよ。だって、おとなだもん。ジッと耐えてやっとこさ診察でーす。
　鼓膜から音を聞く検査と、耳の骨を通して音を聞く検査を両耳ともにやったけど、これがけっこう集中力のいる検査で苦痛になってきた。だって本当に微妙な音なんだもん。聞こえてんだか、聞こえてる気がするだけなのか、何十回もやらされると自分でわけがわからなくなるのよー！
　その検査が終了して、検査結果。
「結論から言って、あんまり心配しなくていいね。ただ右耳が高音部を若干聞き取りにくくなってるのと、左耳が低音部を聞き取りにくくなってるね」
　おっ、自覚症状とぴったりじゃないかあ。
「軽い薬を一週間分出すから、飲んでみて改善されなかったらまたいらっしゃい」
　なんだあ、大丈夫なんだあ。みぅこむはあっという間にいつもの楽観主義に立ち返った。
「あ、でも大きな音は控えてね。ヘッドホンとかもだめだよ」
　はい、と返事して、私は気付いた。３日前からうちの真ん前でアスファルトをほっくりかえしてまた埋めるという、とてつもなく「大きな音」を一日中発する工事をしてるんだった。でもそのことは言わないさ。だって言ったって、お医者さんなんとかしてくれるわけじゃないし・・・。なんとかしてほしいほどうるさいんだけどさ。
　かくしてみぅこむは耳鼻科を後にし、処方せんを持って薬局へ。受付のお姉さんは若くてきれいでかつ聡明な感じの人で、うーんみぅこむごのみ。しばらくして薬剤師さんが薬を持って現れた。こっちはちょっと年が上だ。でも美人だぜ。この薬局やるじゃない。
　そんなことはどうでもいいから、薬剤師さんの説明をどうぞ。
「こっちの白い錠剤は血行を良くするためのもので、赤い錠剤がビタミンB12を補う薬ですね」
　ほほう、なんとも、耳鼻科に行ったとは思えないような薬たちでありますな。
「・・・今日はどういった症状で耳鼻科に行かれたんですか？」
　さすがに、薬剤師さんもちょっと疑問に思ったらしい。
「いや、耳がこもった感じだったので」
　結局、つまるところが生活に問題ありということか？ビタミンが足りない、血行が悪いってこと？でもビタミンが足りなくて、耳に影響ってでるもんなんだねえ。これ、おも○っきりテレビに使えるのでは。
　この話を家族にしたら、
「お前パソコンに向かってばっかりで少しは店の窓ふきでもしてくれよ」
　と反対に返された。くっくそう。パソコンに向かってたのは、仕事があったからだよう、決して、ブレイクタイムにソリティアを延々とやってたわけじゃ・・・やだ、ばれたわ！やっぱりべガススタイルよね！
　みぅこむの生活改善策。栄養のある飯を食ってビタミンを取れ。そして、動け！
　へいへい、わかりやしたよ。あ、でも薬があるうちは薬が補ってくれるからいいのよねえ。じゃ、ちょっとネットにつなぎましょーかね。起動、起動！

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