彩紀の戯言
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2006年10月28日(土) |
ぴのこ日記 その5。 |
■ 話題の人
診療計画書にはこうあった。 術後1日目。少しずつ体を動かしていきましょう。
だから、売店に行っただけなのに…。 だって…トイレにもへっちゃらで行けたし…。
売店に行く途中で看護師さんに「すっごーい!」って言われたけど… 問題なく帰ってきたし…。
まさか、ナースステーションで「話題の人」になってるなんて。
回診に来る看護師さんはもれなく絶賛。 「三分粥、完食です。」「さすがね、彩紀さん」 「便。出てます。」「さすがね、彩紀さん」 苦労せずに寝転ぶと(傷と腹筋が痛い)…「さすがね、彩紀さん」
先生にいたっては… 「かなり、元気みたいだね」(思いっきり苦笑) 「有名みたいですね…」(さすがの私も気づいていた) 「普通…歩かないよな…ぼそぼそ」(そ、そうだったのか…) 「いえ、あの後、鎮痛剤が切れてダウンしました」(常人ぶってみる)
うーみゅ。 ぜったいに言えない。 タバコを吸いたかっただけだなんて…。(もちろんほとんど吸えなかったけど)
自慢できないことだと解っている。 しかし。
術後2日目からは何度か「散歩(別名、喫煙)」に出かけた。 三分粥・完食。五分粥・8割。七部粥・8割。
術後3日目。すでに術前の頻度で「散歩」に赴く。 全粥・8割。常食・7割。常食・8割。
術後4日目。1階降りるだけなので階段利用で…以下、略。 成績優秀のため?外出許可をゲットする。
手術経験者の方はご存知かと思うが、全身麻酔で動かなくなるのは手足だけではない。 呼吸器ももちろん、内臓の動きも停止する。歩いて歩いて内臓を動かす!
痛い腹を探られながら…じゃなくて、痛い腹を摩りながらポテポテ歩く。 術後の腸の成績で食事の量、しいては退院日が決まるといっても過言ではない…気がする。 傷なんて勝手に塞がるので問題ない。 髪の毛なんか作っちゃうんだぞ!皮の接着なんて朝飯前じゃ!
集中治療室から病棟に戻る前に看護師さんが聴診器でお腹の音をチェックする。 「腸が動いてるの、わかりますぅ?」と看護師さん。 「はい。夜中からぐるぐると…」
タバコだって一利ぐらいある。と、絞めたかったが… ただの食いしん坊かもしれない。歩かなくても腸は動いていたのだから…。
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