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今年の年越しはやむを得ず自宅で過ごす。 本当なら旅に出ていたいのだけど、卒論が。惜しい。
家では勉強が出来ない性質なので、図書館の閉まっている 年末年始は喫茶店やファストフード店に入り浸っている。 閉店の頃になると街を歩く人の数もめっきり減ってしまう。 先週末はクリスマスを控えた連休中と言う事もあってか、 夜遅くまで賑わっていたものだけど。
一体何度忘れればいいのかわからないほどの数の「忘年会」 も怒涛の勢いで過ぎ去った。酒を飲めない僕は大して 「忘れる」事も出来ないのだろうが、普段はなかなか 会えない人と顔を会わすことが出来たので良しとしようか。
*********************************************************** MOMA展へ。 これまでどちらかと言えば美術は苦手だったのだが、 今回でずいぶんと認識が変わった。その変化を言葉で 表現するのはなんとも難しいのだけど、 とにかく自分の中で何か「来る」ものがあった。 これでは小学生の感想文のようだが。
同行した友人はピカソに目覚めたとのことだったが、 僕はわずか2点しかなかったダリの作品の虜になってしまった。 あのシャープなタッチと繊細な表現に惹きこまれてしまった。 演奏会と共に美術展にも機会を見つけては行きたいと思う。
*********************************************************** 昨年の12月、こんなことを記した。
>次の冬、そしておそらく最後の冬、 >無数の失敗と喜びの思い出を笑顔で振り返って、 >僕はこの地に誰よりもふさわしい人間であったと >自信を持って言いたいし、そう言えるはずだと思う。
一年後の今、確かに自分はそれに相応しい人間であると 言えると思う。けれど、逆説的に言えば、 そう思った今、僕はもうこの地にいるべき人間では なくなってしまったのだとも思う。
誰しも、今年はいろいろとあったと振り返るものだけど、 僕にとってこの1年は、これまで22年間の人生でも 稀に見る激動の一年だった。 とりわけ、就職活動と祖父の他界という2つの大きな出来事は、 今だに自分の中でどう位置付けたら良いのかわからないままだ。
でも一つ確かに言えるのは、僕が長年住み慣れた 居心地の良い今の環境から、新しい未知の環境へと 移り進む機が熟したという事なのだと思う。 今年経験した大きな2つの出来事は、 きっとそれを示唆しているのだと僕は思う。
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